。階級は軍曹。

彼女は司令部じゃかなり人気がある

 

 

 

 

 

モテル女を彼女にすると彼氏が苦労する

 

 

 

 

 

中央司令部第二番書庫にて

「う〜・・・・困ったなぁ・・・・」

頭を抱えて悩むのは軍曹

「あー・・・どうしよ・・・。誰か呼んでこようか・・・でもなぁ・・・」

目の前には大きな書棚

「あれ・・?どした?」

そう言って書庫に入ってきたのはハイマンス・ブレダ少尉

「あ、ブレダ少尉。あの資料が必要なんですけど・・その届かなくて・・・」

困ったように上を指差す

は小柄で、必要とする資料はの背では届かない位置にあった

それを見てブレダはピン、と思いつく

「(これで資料取ってやったら・・・・)」

 

 

 

『ほら、

『きゃあvありがとうございます!ブレダ少尉vv』

『おいおい。抱きつくなよ』

『だって嬉しいんですもんvブレダ少尉、大好きv』

 

 

 

ブレダはまずありえない妄想を頭の中に繰り広げ、ニヤニヤとだらしない笑みを浮かべる

そんなブレダをは不思議そうに見やる

「あの・・ブレダ少尉・・?」

「んぁ!?ああ、すまんすまん。えっと、あの資料か?」

「はい、そうですが・・・」

「よし、じゃあ俺が取ってやるよ」

「本当ですか!?」

「ああ、まかせとけ」

胸を張って、鼻をフフンと鳴らし書棚に向かう

「(む・・・少し高いな・・・)」

背伸びをし、一生懸命腕を伸ばすが中々届かない

「あの・・ブレダ少尉・・無理しないで下さい」

「無理なんかしてねぇよ。ちょっと待っとれ」

ぐっと背伸びするブレダ

しかし

「必要な資料とはこれのことかね?」

ひょい、とブレダの上に腕が伸び軽々と資料を取る

「あ、大佐」

資料を取ったのはロイ・マスタング大佐だった

「ちょっと大佐、邪魔しないでくださいよ」

「邪魔?そういうお前はの邪魔してるんじゃないか。お前がここでもたもたしてたらの仕事が遅れるだろう?」

「お、俺はのために」

のためか・・。フッ・・・だがしかし少し背が足りなかったようだな」

「(むっ・・)」

「ちょっとお2人共やめてください!!」

は黙っててくれ。・・・大佐、前々から言おうと思ってたんですけど」

「何かね?」

「何で俺がと一緒にいるといつも現れるんですか」

「別にお前がいるから現れるわけではないぞ。がいるから、だ」

ロイはの手を両手で硬く握り締め、少し屈みの目線にあわせる

「私はね、。君がブレダのような野蛮な男に襲われないために君の前に現れるんだよ」

「俺、野蛮じゃないです!!ってか襲ったりなんかしませんよ!!」

「そんなの口だけじゃないか。いいかい?。少し気を付けた方がいい。こいつはがす」

「だぁぁぁぁ!!!そんなこと今ここで言わないで下さいよ!!!!!」

「す・・・?なんです?ブレダ少尉」

「気にするな!ってか大佐、あんたが一番一緒に居て危ないですよ!!」

「何!?そんなことははいぞ!私は・・・」

ぎゃあぎゃあと激しさを増す言い争い

はさぁ困ったといわんばかりにおろおろとし2人を見ていた

 

 

「あ、いたいた。軍曹!!」

「え、あ。フュリー曹長」

2人が口でやり合っている間に書庫にひょこっと顔を出したフュリー

腕に書類の束を抱えている

「こんなとこにいたんですかぁ。司令部中探しましたよ〜軍曹」

「それはすみません・・資料を探しに来たんですよ」

「そうですか・・・。っと、これ、ホークアイ中尉が軍曹にって・・」

そう言って書類の束をに渡す

それを笑顔で受け取る

「わざわざありがとうございます!フュリー曹長」

「え、や・・いいですよ、全然」

笑顔を向けられ顔を真っ赤にしながらフュリーは有りえない速さで顔と両手を左右に振る

そして

「あの、軍曹」

「なんですか?」

「その・・今日、僕、定時で上がれるんです」

「そうですか」

「それでその・・・もし良かったら一緒に食事でも・・・」

と、どぎまぎしつつ真剣な顔つきのフュリーを見、は一瞬驚いた顔をしたがすぐに申し訳なさそうに眉を下げる

「すみませんフュリー曹長。今日は・・・」

「今日はは定時に上がれん」

横槍を入れたのは先ほどまでブレダと言い争っていたロイだ

フュリーが書庫に入ってきた時もずっと言い争っていたのだろう、ブレダは肩を上下にさせていた

どれだけ言い争えばそこまで息が上がるのだろう

は今日は定時には上がれん。だからフュリーとは食事できん」

「何で大佐が答えてるんです!大体今日は定時上がりの予定ですよ!!」

「そうか。ならば定時に上がったら私と食事だ。残念だったなフュリー」

「だから何でそうなるんですか!!大佐、横暴ですよ!だから一番危険だって言ってるんです!!」

「なぜそこで危険だと判定できる。私はただと切実に食事がしたいだけだ」

「だからあなたは・・」

またも言い争いが始まる

いつになくロイに反論する強気なブレダを見てフュリーは少し驚きながらを見る

は小さく息を吐き肩を竦める

「あの、それで軍曹、今日は・・?」

「ああ、ごめんなさい。今日はもう予定が入ってるんです」

「そうですか・・・じゃあ仕方ありませんね。では僕はこれで」

そう言って少し寂しそうに書庫から出て行くフュリー

背中から哀愁が漂っていた

、予定があるだと?」

「ああ、はい。あります」

「そんなこと聞いてないぞ!!」

「何でのプライベートの予定を大佐にいちいち言わなきゃいけないんですか・・・」

「ブレダ!お前は黙っていろ!、男か?男なのか!?」

「え・・あの・・」

「そうなのか!?男と約束があるのか!?」

ロイはの肩をがしっと掴みその肩を前後に激しく揺らす

凄みのきいた顔で問われ、は少し困惑しながら頷く

「・・・はい・・・」

ロイはそんなを見て真っ青になった

「それは・・・恋人かね・・・?」

はその質問に頬を少し赤く染め、返答に戸惑いながらも小さく答えた

「・・・・はい・・・・」

顔中の血が全て抜けてしまったかのような表情で

肩を落とし、顔を下に向けた

「そう・・なのか・・・」

ロイはから離れ、よろよろと書庫の扉に近づき、扉の隣りの壁に手をつく

「あの・・大佐?」

が心配そうに声をかけるがロイから返事は返ってこない

するとロイの体がわなわなと震え出した

「大佐・・その・・大丈夫ですか?」

の・・・」

「は?」

の・・・」

 

 

 

の裏切り者ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

 

そう言って書庫から飛び出した

「ぜってぇ、泣いてる、あれ」

とブレダは息を零しながら言い、そしての方を向く

「なぁ、お前って彼氏いたんだ?」

「えぇ・・まぁ・・」

「(チッ・・)・・・そっか。なぁそれって司令部の奴?」

「えっと・・・」

 

「俺だ」

 

そう言って入ってきたのはハボック少尉

フュリーと違い、手ぶらだ

「ぅえぇ!?ハボック!?」

「何だよ、悪いかよ」

ブレダは驚いての肩に手を置き、先ほどのロイのように肩を前後に揺らす

「おいぃぃ!!!気は確かか!?」

「どういう意味だよ、それ」

「何で、何でハボックと!?」

「な、なんでって言われましても・・・」

「俺がに惚れて、が俺に惚れたから」

「嘘だ!がハボックごときに惚れるなんてありえない!!」

「そんなことありません!十分ありえますよ、ブレダ少尉」

は顔を赤くさせ、言う

ハボックはそんなを見て、微笑みの肩からブレダの手を払いのける

「俺の愛しい彼女に気安く触んな」

そしての肩に腕を回す

ブレダはその光景を見て先ほどのロイのように顔を真っ青にさせ

 

 

の汚れものぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!」

 

 

と叫んで書庫から飛び出して行った

「・・・誰が汚れもの、よ・・・」

呆れ口調では呟く

そんなを見てハボックは苦笑する、と

 

 

「ハボックの不能ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!」

 

 

という遠くでブレダの叫ぶ声が聞こえた

「おい!誰が不能だ!!」

そこにいないブレダにつっこみをいれ、ハボックは溜息を零す

「そういえばどうしたんです?ハボック少尉」

「ああ、今日、どこ行きたいかと思って」

「もしかして探してたんですか?」

「おう。でも大佐が『の裏切りものー!』って叫ぶ声が聞こえたからその声の方に行けばいると思って。案の定、すぐ見つかった」

「そうですか」

「で、どこ行きたい?今日は少し懐が温かいからちょっと豪華なとこでもいいぜ」

「じゃあ高級レストランv」

「馬鹿か。んなこと大佐に頼め」

「じゃあそうします。実は大佐に誘われたんですよ」

にっこりとハボックに言う

その台詞を聞き間髪いれずハボックは返答する

「すみません。大佐の方には行かないでください」

「嘘です」

クスクスと笑いながらはひょいっとハボックの腕から逃げる

「でも大佐に誘われたのは本当です。フュリー曹長にも誘われましたしv」

「だから俺以外の男にくっついて行くなっての」

「大丈夫ですよ。私はあなたの彼女ですから!」

そう言っては満面の笑みをハボックに向け書庫から出て行った

 

「もてる女を彼女に持つと彼氏が苦労するわね」

 

今までそれらのやり取りを隠れながら静かに見ていたリザが呟いた

「中尉、居たんですか」

「ええ、最初から居たわよ。大変ね、ハボック少尉」

「・・・全くです。でも俺はの恋人で全然幸せだからいいんスけどね」

苦笑しながら言うハボックの顔は本当に幸せそうだったとか

 

 

さて、今日は愛しい彼女とどこへ出かけようか

 

 

 

終わり

 

 

アトガキ
え〜1万打ですよ!!知らない間に1万いってましたからね、びびりましたね(笑)
よくもまぁ、こんなしがないサイトに1万もの人が踏み入れてくれたもんです。
や、きっとそのうち1000くらいは私が・・・(笑)
とにかく嬉しい気持ちで一杯です。
それからキャラ人気投票。こんなにも多くの方が参加してくださるなんて。
1位はハボックでした。大佐スキー夢サイトなのにハボの夢が多い、そんなサイトにふさわしく(?)ハボが1位ですよ、奥さん。
とにかくホント、参加してくださった方々ありがとうございました!
こういったものはもうやりませんので(え)ここでたっぷりとお礼を言わせて頂きたい。
それからやっぱり1万打。本当にね、ありがとうですよ。
サイト開設から早4ヶ月。ここまで続くとは思ってなかったのも事実(オイ)

んっと、フリーなんで持ち帰りたい方は持ち帰ってもOKです。どうしてくれてもいいです。
そのまま読むも良し、自サイトに載せてくださるも良し、友達に見せてしるの文才の無さを中傷するも良し(笑)
あ、なんかキャラ壊れててすみません;とくに大佐。
きっとこんな馬鹿な大佐ばかり書いてるから大佐が1位にならないんだ・・・(違)
でもロイは一番壊せやすいキャラなんですよね・・はは。
え〜すみません。そしてありがとうございます。でもって1万打&キャラ投票の夢がこんなんで本当にすみません;

 

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