最近よく男が男を、女が女を好きになるという同性愛の話を耳にする

でもオレにしてみれば信じられない話しだ

正直、オレは男を好きになるとかそういうのは絶対ない

断言できる

 

 

 

・・・数ヶ月前までだったら

 

 

 

 

 

 

頑張れ少年!

 

 

 

 

 

 

「やぁ!少年!」

ぽん、と肩を叩き俺に声を掛ける奴

軍属の人間だ

とはいえ、どこぞの大佐さんらと違って職務は憲兵。新米。

年上。ギリギリ十代。今年二十歳

小柄とはいえオレより、背は高い

漆黒の短髪に見るものを全て射止めるような紅い瞳

通った鼻筋、整った眉、形の良い唇、白い肌

綺麗な顔の造り、だと思う

 

「久しぶりだな、

「お前なぁ〜、年上に向かって呼び捨てはないだろ」

そう言いつつもはにかむような笑顔を向ける

なぜかこの笑顔にオレは惹かれる

「で?どした?セントラルにいるなんて・・・」

「あぁ、ちょっと調べもの」

「ふ〜ん。アルは?」

「司令部」

「何でお前は一緒に司令部行かないんだ?」

「べっつに?理由なんてないけど」

本当は

の顔が見たくて、それでセントラル到着後すぐアルと別れてこちらに来たんだけど

なんか恥ずかしいからそんなことは口に出しては言わない

「へぇ。まぁどうでもいいけど」

 

は男のオレが見てもかっこいいと思う

それに綺麗だ

でもどこか柔らかい雰囲気があって

オレはの笑顔が好きだったりする

 

「なぁ、エド。今日の晩暇か?」

そう笑顔で言われて、なぜかドキっとするのはなぜか

「夜?これといって用はないけど」

「それなら、私の家に来ないか?今日は夕方には上がれるんだ。久しぶりの再会だし食事をご馳走してやるよ」

の手造り?」

「ああ。自慢の腕を振るってやる」

「ほぉ〜う。それはそれは楽しみだな」

「何だ、その"期待してません"みたいな言い草は」

そう言ってぷくっと頬を膨らませるが可愛くて

「ははは、ま、別にいいけど?で、お前はそれまでどこにいる?」

「んー国立図書館かな。調べもの、あるし」

「そ。じゃ、仕事終わったら迎えいく」

「おう」

「じゃあな〜」

そう言って手を振り去っていくにオレも手を振り返す

 

『嗚呼、どうやらオレはに恋をしてしまったようだ

でもどうしよう・・・

彼は男だ・・・!

そして自分も男だ・・・っ!!!!

やだ!禁断の恋!?』

 

「おい。大佐。何勝手に喋ってるんだよ」

後ろからボソボソと演技掛かった口調で喋る声

聞き忘れることはない

・・・嫌味大佐だ

「何って・・・君の胸中を敢えて言葉にしてやってるだけだ」

振り返ると大佐は電柱に身を潜め(それでも少し体が見えている)

嫌な笑みを浮かべ此方を見ていた

「・・・ほ〜それはそれは・・・あ!ホークアイ中尉」

「なっ!?」

慌てて後ろを振り向く大佐

「嘘」

「鋼の〜!!!!」

「仕事しろよ。給料泥棒め」

「視察中だ。つまりは立派な仕事中だ」

胸を張って言う大佐にこれ以上付き合いきれん

とゆうか正直時間の無駄

そう思って足を進める

「やや!?鋼の!どこへ行く!?」

「図書館」

「久しぶりにあったのにお茶の一杯も付き合わないというのかね?」

「野郎と茶ぁ飲んで何が楽しいんだよ・・・」

「ほう?私とはお茶をしないくせにとは食事をするのかね?」

「なっ!!!」

こいつ、聞いてやがったな

「ふふふのふ・・・に食事を誘われた時の鋼のの反応・・・あれはまさにに恋をしているな」

ふふふのふってお前何者だよ

ってか

「何でオレが男に恋しなきゃいけないんだよ」

「鋼のは同性愛というのを聞いたことがないのかね?」

「聞いたこと・・・あるけどよ・・・」

「ふふふ・・のことが好きなんだろう?」

「別にそういう意味では・・・」

「顔が赤いぞ、鋼の」

「〜〜〜!!っるせぇよ!!」

 

なんとなく自分でも気付いてはいた

旅先、たまにアルと軍の話になると必ず出てくるの話

の話をすると、

のことが頭から離れなくなって

逢いたい、って思ってしまう

なんとなく、これが只ならぬ想いということには気付いていた

でも

そんなことって

男が男に惚れることって・・・ありえねぇ・・・

 

「ははは、初々しいねぇ。どうだね?ここは一つ、私に相談してみる気はないかね?ん?」

そう言う大佐の顔はニヤニヤしている

ぜってぇ面白がってやがる、こいつ

「ほっとけ」

「鋼の。お前より私の方が恋愛経験は多いのだぞ?意中の相手を落とす方法なら幾らでも・・・」

「べ、別に好きじゃねぇよ!!」

「まぁまぁ。立ち話はなんだ。そこの喫茶店にでも入ろうじゃないか」

そうして半ば強制的にオレは大佐とお茶を・・否、大佐のサボりに付き合うことになってしまった

 

 

 

 

 

 

夕方

図書館に篭っていても殆んど収穫はなかった

とゆうかあれから2時間も大佐のサボりに付き合わされて本を漁る時間が殆んどなかったし

大佐に色々と言われて

正直、妙な気持ちになった

本を読んでいてものことが頭から離れない

ページは進めど内容が全然頭に入ってこない

全く・・・なんで男になんか惚れちまうんだよ、オレ

「難しそうな本読んでるんだなぁ」

「ぅわぁ!!」

本を読んでるオレの後ろから覗き込むようにして声をかけたのは

時の話題の人物、

「そんなに驚くことないだろ・・」

・・・っ!!」

ニシシと笑うの笑顔に思わず赤面

・・・ああ!!もう!!!!

「調べ物は終わったか?」

「あ、ああ・・まぁ・・」

「そ。じゃ行くか」

そう言って歩き出すのあとを追うように、オレも歩きだす

 

道中、の後姿を見ながら歩いていた

背中・・小さいんだな

肩幅とか、結構狭いし

少し見える首も細くて白くて

あ、髪結構サラサラなんだな。柔らかそー・・・

そういえば結構手も小さいし

足も多分、オレより小さい

とゆうか、体全体がなんだか小さいように見える

元々小柄で細身だからか

って!

何、男の体観察してんだよ!オレ!!

 

 

 

 

 

 

 

道中で様々な思いに頭を抱えつつもの家に無事辿り付き

食事を済ませ(の手料理は最高に美味かった)

ソファに座ってのんびりとした時間を過ごしていた

 

は今・・・風呂だ

 

オレはなぜかそう思うとそわそわしてきて

落ち着かない気持ちだった

あー・・なんか帰りてぇ・・;

 

「・・エド?どした?頭抱えて」

「ぇあ・・

「悪いな。客人がいるにも関わらず風呂に入らせてもらって」

「いや・・構わないけど・・」

は白いシルクのパジャマを着ている

濡れた髪がなぜか色っぽい

蒸気の上がる体

頬が少し紅い

これは・・ヤバイ

「エド?調子悪いか?」

「やっ・・ちがっ・・」

が心配しながらオレを覗き込む

体中からいい匂いがした

「なんか顔赤いぞ?」

少し濡れた唇

艶やかな顔

鼻をくすぐる清潔な香り

 

もう限界だ

 

 

ガバァッ!!!

 

 

「わ・・ちょっ!!エド!!!何すっ・・・んん!!」

が言い終わる前にオレは唇を押し当てる

ソファに体を押し倒す

やっぱり、細い体してるんだな・・

舌を入れ逃げるのソレを無理矢理絡めとる

凄く甘美な味がした気がした

の体に手を這わせて、パジャマを脱がせようと

 

したら

 

 

むにゅ

 

 

え・・・

 

 

むにゅむにゅ

 

 

これって・・・

 

 

「ぷっはぁ・・・!エド!!!」

が顔を紅くさせながら潤んだ瞳でオレを見る

「あ・・え・・ぇえ・・・・!?」

オレは頭が混乱し、その柔らかいものをじっと見る

手をどかすことも忘れて

「これって・・え・・ちょ・・はぁ!?」

むにゅむにゅ

これは紛うことなき・・・胸だ

え・・・でもなんで・・・え・・・まさか、突然変異・・・!?

「エド・・いい加減離してくれないか?」

顔を紅くしてが呟く

「え・・わぁぁ!ごめん・・!!」

オレは慌てて手を離し、そしての上から退ける

は深呼吸して

それで

オレを見て苦笑した

「ばれちゃったか」

「・・・女・・・?」

「イエス、アイドゥー」

「何で・・・」

何で女なのに男として偽る必要があるんだ

とゆうか女だったんだ、こいつ

「私は口調は男そのものだし、性格だって男っぽいだろ?見てくれも男だ」

確かに

でも顔は綺麗だし

体は・・・女・・・だけど

「それに私は軍属だからな。女だといって甘く見られたくなかった。
私はホークアイ中尉やロス少尉のように聡明でかっこいい女というわけではないから。
だから初めは莫迦にされないように仲間に"男だ"と言ったんだ。勿論冗談半分、あとで女だというつもりだったけど」

彼女曰く

それで皆、が男だと信じてしまい、

今更女だと言うに言えなくなってしまったというわけだ

だがやはりボロは出てしまうというもの

仲間の人間も彼女が女だということに薄々気付いているようだ

けど敢えて口にはしないでいてくれているという

今更男でも女でもどっちでもいい、という感じなんだろう

でも会っては別れ、また会っては別れ、の繰り返しのオレは

年中を見ているわけではないから

完璧に男を演じているを見ているから

だから気付かなかったと

「多分、マスタング大佐も気付いているんじゃないかな」

 

『それで?のことが好きなんだね?』

『・・・・』

はいいぞ。気立ても良く、優しく、そして美しい』

『男だ』

『・・・鋼の。思い切って押し倒してみてはどうだね?』

『男をか?』

『きっと問題も解決する』

『・・・何でだよ・・・』

『それにしてもに惚れるとは中々見る目があるのだな!鋼の!!』

『・・・黙れよ』

『ははは!まぁ、頑張りたまえ!』

 

オレは喫茶店でのことを思い出した

押し倒せば問題も解決する・・・これはそういう意味だったわけだ

結局、は女だった

オレの悩みは一気に消えうせたわけだ

 

 

「で?何でこんなことをイキナリしたのか聞いてもいいかな?エドワード?」

「何でって好きだからに決まって・・・っ!!!////」

「ほ〜。私が好き、か・・・うんうん。そうかそうか」

「う・・別に・・そういう意味じゃ・・・」

「私のことを男と思っていたんだろ?ということはお前は男を押し倒したと・・・」

「あああ!!もー!!黙ってくれっ!!!」

オレはその場の流れで告白してしまったことと、

男だと思っていた奴を押し倒したことに恥ずかしい気持ちで一杯だった

 

「エド」

オレを呼ぶ優しい声

「?」

「エドは私が男だから好きなのか?」

「ちげぇよ」

「私が女でも好き?」

「・・・////」

「なぁ、どうなんだよ」

「・・・す・・・す・・・すきだ・・・」

そう言ったときにがオレに向けた笑顔が凄く印象的だった

そして

一瞬、の顔がアップになった

事態が把握できないオレにはは今まで見たこともない極上の笑みを浮かべて言った

 

「私もエドが好きだ」

 

 

 

 


☆アトガキ☆
8000を踏んだ金沢智さんのリクです。
えー、リク内容はエド×主人公で性別隠して男と偽り続けている女主人公。
でもって男好きになって必死に悩むけどいざ押し倒してみたら、あらま☆女でした!という・・・。
ああ、なんかすみませっ(汗)そのまんまだわ・・・あわわ;
すっごくお待たせしておいてこの程度かよ!って感じですよね、嗚呼(滝汗)
それにしても、「鋼の」って打とうとすると絶対「はげの」って打っちゃうんですよね(だからなんだ)
一人称、「私」で良かったでしょうか・・・(ドキドキ)
本当は「俺」にしようかと思ったんですけどね、「まぁ、大佐も一人称私だし、いっか☆」と何の根拠もない
思いから「私」にさせていただきました。あぅ。
とゆうか。
なんでしょう、このタイトル(笑)
キリリクのタイトルはいつも変なのばっかりなのですが(といってもまだ2作しかないっスけど;)
頑張れ少年!って・・・あはは(失笑)
こんなんでも宜しければ智さん、是非お持ち帰りくださいませ☆
サイトに掲載するなり煮るなり焼くなり中傷するなり(笑)好きにしてくださって全然結構ですので!
もうホント、一つ言いたいことは遅れてすみませんということです・・あわわ;

えー。ということで
8000を踏んだ智さんに贈りますv
リク、ありがとうございましたvv

 

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