ああ、本当になんだって

この人は―――

 

 

 

 

 

大丈夫。まだイケル。

 

 

 

 

 

「・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・、愛してるよ」

 

ふー

 

「ぎゃぁあ!!」

「何だね。その色気のない声は」

「ああああんた!ななな何やってっ!!」

「ん?耳元で愛してるよって囁いたのが何か?」

「それじゃなくて!」

「ああ、耳に息を吹きかけるのがそんなに良かったかね?」

「良かねーよ!!」

「ははは、そう照れるな」

「照れてないです!!」

「本当に君は可愛らしいね、

 

がたん

 

「いい加減にしてください、大佐!」

「おや?どうした、急に立ち上がって」

「・・・愚行も大概にしろって言ってんの」

「ははは、照れるな照れるな」

 

言って、するりとの後ろにまわり腰に手を回す

 

「・・・本当に可愛いな、は」

「い、い加減に・・・っ」

 

耳元を掠めるロイの息

 

「おや?顔が赤くなっているぞ?」

「う、煩い」

、そろそろ私のモノにならんかね」

 

片手をの頬に這わせ

 

「たい―」

「私もそう我慢強くないんだ」

 

首を指で摩るように優しく、厭らしく動かす

 

「――さ」

「私は君を愛しているんだよ、

「・・・」

 

ドコォ

 

「ぐふっ」

「大概にしろ!!この変態佐がっ!!!!」

「ぐ・・、今のは効いたよ・・」

 

腹を抱え、そこに丸く蹲るロイ

 

「アンタね!!ほんっと、上に言いつけますよ!?毎日毎日仕事の邪魔して!!」

 

は拳を固く握り締める

その拳が、小刻みに震えている

勿論、怒りで、だ

 

「そんなに部下をからかって楽しいんですか!?」

、私は別にからかってなんかないぞ」

「あーあーあーそうですかそうなんですかわかったよくわかりましたあなたの考えてることがよくわかりました
でも私はあなたのことなんか愛してませんから他を当ってください以上」

「・・・よく息継ぎなしでそこまで言えるな」

「余計なお世話だ!!」

、君、仮にも上司に向かってその口の聞き方は何だ」

「ここ数ヶ月アンタを上司だと思ったことは一度たりともありませんが?」

「・・・それは酷いな」

「とにかくもう私に構わないでください」

 

バタン

 

は足音煩く、扉を盛大に閉めその場を去った

やりかけの仕事を忘れずに持って

 

 

 

 

残された者は。

 

「・・ふふ」

 

蹲ったまま―――

 

「ふふふふふふふ・・・・」

 

不敵に笑う

 

「ふふふふふははははははははは!!!!」

 

一通り笑うと、ニヤリと意地の悪い、皮肉っぽさも含まれているような笑みをし―――

 

「大丈夫だ、私。まだまだ大丈夫。まだイケル」

 

1人、呟いた

 

 

今まで何度も『愛していない』と言われた

それでも今だ嘗て一度も、『嫌い』だとは言われたことがない

つまり

好かれてはないが、嫌われてはいない

それならまだまだ大丈夫

まだ振り向かせることは可能事項だ

 

 

「ふふふ・・・まだイケル」

 

 

ロイは1人、部屋で何度もそう呟いた

部屋に残されたのは蹲るロイの無様な姿と

不敵な笑い声に『まだイケル』という一言

 

 

 

 

 

 

 

 

意味不明ですよね(開き直った)
とりあえず、自己発お題みたいな(なんじゃそりゃ)
『大丈夫、まだイケル』をお題に作ってみようと試みたんですが。
あんまり突発的なことをするのはよくないですね;クワバラクワバラ(←この日本語の使い方がイマイチよく分からない;ヲイ)

 

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