ちょっとしたはずみで職を失い、

妙な連れが出来(元、入国管理局局長)

初めは、

まぁ、何とかなるだろ

そう思っていたけどやっぱり生活とかが色々あるもので。

 

無職じゃヤバイだろ、そう思って

とりあえずバイト感覚でもいいからと始めた職

 

でにぃず

 

 

 

 

 

 

 

 

白髪パーマ

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ〜」

ここ『でにいず』で働き始めて早2ヶ月

色々な客がここに訪れる

家族連れ

カップル

友達同士

1人で来る人

 

そんな中で週一で必ずここに来て必ずパフェを頼む男がいる

 

 

 

「チョコレートパフェ」

「ご注文の方は以上で宜しいでしょうか?」

言い換えれば

以上ですよね

そう言い切る自信がある

だってこの人

「ああ」

「かしこまりました」

毎週毎週パフェだけを食べに来るから

 

 

 

 

「また来てますよ、あの銀髪の人」

は先輩パートのおばちゃんにそう言った

「ああ、あの人ね。ちゃんがここに来る前から結構来てたのよ?」

相当甘いモノが好きなのねぇ、男1人で来るなんて

そう笑いながらおばちゃんは言った

 

・・・いい歳こいてパフェを食べに男1人で来るなんて・・・

余計なお世話かもしれないけどいい加減糖尿になるぞ、こら

 

なんて思っても口には出せない

出せるはずはないけど

 

 

 

 

 

 

「お待たせいたしました」

「ん」

「ではごゆっくりどうぞ」

そう言っていつもなら立ち去る

だけどその時は違った

 

ぐい

 

「?」

 

何かに裾を掴まれた

振り返ると銀髪の男が裾を掴んでる

 

「何か?」

「アンタ、何て名前なの?」

「は?」

「名前」

 

・・・・何ですか?ナンパですか?コノヤロー

 

「申し訳ありません、お客様。うちはそういった店ではありませんので・・・」

「やましいことは聞いてねぇよ。ただ名前が知りたいだけだ」

「いい加減にしてくださいます?」

「名前くらいいいだろ」

頑として放そうとしない男に少々イライラしながらも笑顔を取り繕う

いい加減にしやがれ、この天パ

 

せっかく運んできたパフェが溶け始めてきた

ああ、もう早く仕事に戻りたいのに

 

溜息一つ

「あのねぇ、アンタ何?ナンパ?悪いけど私は」

 

言いかけたとき

 

「アンタのこと気に入った」

 

ニタっと笑いながら銀髪の男は言った

 

・・・今なんて言った?この天パ

 

「俺、坂田銀時。銀さんでも銀ちゃんでもいいから」

「は?」

「で?お前は?」

 

何だ?コイツ

 

「別にすぐに付き合おうとか言わねぇ。よく言う、お友達からって奴」

「何言ってんの、アンタ」

「あれ?男に声掛けられんの初めて?」

「いい加減に・・・」

 

もうダメだ

コイツの汚らしいパーマが妙にむかつく

コイツの笑いに腹が立つ

 

「しろォォォォ!!!!この、クソ男がァァァァァァ!!!!!!!!」

 

 

どがっしゃーん

 

 

 

 

 

 

 

 

ああ、またやってしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみませんでした。今までありがとうございました」

そう言って店を出た

あろうことか客をお盆で殴ってしまった

銀時と名乗った客はパフェに顔ごと突っ込んで盛大に吹っ飛んだ

ああ、神様、何で私はこんなに喧嘩っ早いんでしょう

 

でも全ての元凶はあの白髪パーマだ

アイツのせいだ

くそぅ

 

 

 

 

 

「おーい、姉ちゃん」

「あん?」

「おお、恐っ」

振り返るとあの男が居た

 

「何、アンタ」

「名前教えろって」

「まだ言ってんの。アンタのせいで私はクビよ。お先真っ暗よ。どうしてくれんの!これからどうやって生活してけばいいの?」

「まぁまぁ、そう言わずにさ」

 

そう言って差し出した小さな紙

・・・名刺?

見るとそこには

万事屋・坂田銀時

と書いてあった

 

「何?仕事紹介してくれんの?」

「仕事は紹介できねぇが、アンタが困った時には助けてやるよ」

「何言ってんの?今アンタに困らせてんのに、この現状わかってんの?」

「アンタはこんな店にいるタマじゃねぇ。なんてったって銀さんが惚れた相手なんだからな」

「は?何?アンタ。頭大丈夫?」

「名前、教えろよ」

「嫌。もうマジ私の前に姿現すな、白髪パーマ」

 

そう言って私は逃げ去るようにして走り去った

何だ、アイツは

くそ、今日は厄日ですか、コノヤロー

ああ、もう何か目から塩水出てきそうだよ、ホント

 

 

 

「あれ?半泣き?」

「ギャァァ!」

 

 

 

気付いたら隣りに並ぶようにして走る銀髪頭

「ちょっとォォォ!!アンタ、何で付いて来てんのォォォォ!??」

「名前、聞いてないから」

「しつこいんだよ!!!お前はァァァ!!!!!」

「名前、せめて下の名前だけでも教えろよ、さん」

「名字知ってんじゃん!!!」

「そりゃ、お前、でにぃずの制服に名札付いてたからよ」

あ、そっか

「もうわかったから!!付いて来ないで!!!」

「名前」

だよ!!ってんだよ!!チクショー!!!!!」

そう言うと銀髪頭は立ち止って

な。分かった」

言ってもと来た道を戻って行った

 

 

「馬鹿か・・アイツ」

 

私に惚れた?

しつこく名前なんて聞いても私はもうあの店をクビになったんだぞ、コラ

何考えてんだ、あの男は

 

 

はそう思いながら

銀時から渡された名刺を握り締めた

 

 

 

 

 

 

言い訳
銀さんのキャラが違う。なんて思わないでね。
多分銀さんは来るものは拒んでも去るもの追わずってタイプだと思います。
あれ?それじゃ出会いなんてないじゃん。(どっちだよ)
それにしても今銀魂を読み返してみると『でにぃず』じゃなくて『でにぃす』じゃん。

まぁ、何はともあれ、これ、固定ヒロインでシリーズっぽくってか連載チックにやってこうと思います。

 

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