生きるために生まれる

死ぬために生きる

 

 

 

 

 

 

 

 

「人は何のために生きるんだと思う?」

 

 

仕事中。正確には残業中。

俺と彼女と、2人しかいないこのオフィスで

彼女は書類と睨めっこしたまま俺に問う。

 

「いきなり何ですか。中佐」

 

そうタバコをふかしながら言うと

彼女は視線を書類から俺にずらして言った

 

「ほら。この国って内乱が絶えないじゃない」

 

確かに否定はできないけど

 

「私とかマスタング大佐みたいな国家錬金術師は、軍の人間兵器でしょ?」

 

彼女は国家錬金術師だ。

イシュバール殲滅戦にも行っている。

 

「そうですね」

「私ね、小さい頃に両親亡くしてるんだ」

「?」

「家族を失う悲しさを知っている私が戦場に行って、人を沢山殺して。彼らの家族を、命を奪って
・・・・何のために私、軍に入ったんだろう」

 

彼女は目を伏せて

また書類を見つめる

 

「ねぇ、なんで人は生きるのかな」

 

書類を持つ手が震えていることに俺は気付いている

伏せた目に涙が溜まっていることに俺は気付いている

 

「人間は愚かだ。昔から同じ事を何度も繰り返し、それをまたこれからも繰り返す。
こんなことをしたって誰も救われないのに。それに気付いているくせにやめようとしない」

「人間は貪欲ですから」

「それでも・・・ホント・・バカだね。人間は。なんて学習能力のない生き物なんだろう」

 

彼女の声が震えていることに俺は気付いている

それでも何か気の効いたことを言うことも、してやれることも俺にはできない。

 

「ねぇ、なんで人は生きるんだと思う?なんで人は生まれるのかな」

「・・・人と出逢うために生まれるんじゃないんすかね」

「じゃあ何で人は死ぬの?」

 

何でこの人はこんな難しい、生と死をまだ理解していない子供のような質問をするんだ

一体俺に何を言って欲しい?

 

「人は生きててもいつかは死ぬ。死ぬことを前提に人は生きてる。そうでしょ?ハボック少尉」

「まぁ、そう言っちゃそうっすけどね」

「じゃあ、あれだ。人は死ぬために生きる。生きることなんて死ぬための暇つぶしみたいなもの」

「・・・中佐。あまり死ぬとかそういうことを平気で口に出さんでくださいよ」

「なんで?人はいつか死ぬ。当たり前のことだよ?私だって死ぬし、ハボック少尉だって死ぬ」

「中佐」

「今生きているのは暇つぶしみたいなもので。私達は死ぬために生きてるんだ」

中佐」

「人間はいつ死ぬかわからないよ。もしかしたら明日死ぬかもしれない」

中佐!」

 

彼女の独白が、あまりに重くて、冷たくて、辛いもののように聴こえて

俺はそれを止めるように声を張り上げ名を呼ぶ

彼女は気にした様子もなく

ただ笑って言った

 

「それでもね。今私は確かにここに存在する」

 

ただ俺を見つめて

 

「ハボック少尉と一緒にここにいるでしょ?」

「・・・中佐。率直に聞きます。俺に何を言って欲しいんすか?」

 

「これから死ぬまでその"暇つぶし"を自分と一緒に過ごして欲しい」

 

真剣な顔で

言った

 

「ハボック少尉にそう言って欲しい」

「それは・・そういう意味っすか?」

「どうとってもらっても構わない。だけど私は今生きることが辛い。死ぬことを畏れていない。
だから・・生きる喜び?みたいなものを教えて欲しい」

 

くさい台詞だ、と照れて笑う彼女を俺は抱きしめた

 

「そんなんいくらでも教えてあげますよ」

彼女も俺を抱きしめる

 

俺の胸の中で彼女は小さな声で呟くように聞いた

「ねぇ、ハボック少尉は何で生きてる?何のために?」

 

「あなたと出逢って、あなたとこれからを共にするためにです」

 

くさい台詞かと思ったけど彼女は小さく「ありがとう」と言って

抱きしめる腕に力を込めた

 

 

人は死ぬために生きる

人は死ぬことを前提に生きている

人は死ぬために生まれる

人が生きるのは死ぬまでの暇つぶし

 

だからこそ

とても長く短い暇つぶしだからこそ、

その時間を愛するあなたと共に過ごす

 

 

 

 

言い訳さして?(反転)
うわー意味不明・・!!!
全然文まとまってないよぅ!!あはは〜と笑って誤魔化してみます;
「生きることなど死ぬまでの暇つぶし」これは斉藤和義さんの『自由になりたい』の一節です。
でもちょっと歌詞違うけどね(笑)
んー・・・ハボ・・・失敗だなぁ〜書きたいことが上手くまとまらず、書けませんでしたとさ。
シリアスと見せかけて実は最後はほんのり甘く、を目指したけど失敗って感じですよね。
しかもヒロインさん全然名前出てこないし!寧ろ苗字のみ?あはは〜★
しかもこれじゃあ、ハボとの関係わからんしね!(あえてテンション高く言ってみる)
ハボとの関係は皆様の素晴らしき妄想にお任せします(なんか失礼) 上司部下設定好きなのよねぇ(突然;)
ってかお題の『死』にあまり関係してない・・!!(あいたー!)

ブラウザバックしてくれたまえ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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