ざーってシャワーの音がしてたと思ったら

蒸気上がった彼女が気持ち良さそうな面下げて出てきて

「湯上り美人」ってこういうの言うんだな

ってバカなこと思って

・・・理性が限界に達しそうです

 

 

 

強く儚いもの

 

 

 

「あ、ジャン。出たんだ」

俺が風呂に入ってる間、
はソファに座って雑誌を読んでいた

「ん・・」

「わー色っぽいなぁー!湯上りのジャンは!」

色っぽいのはお前だよ!

「男にそういうこと言うなよな」

「あはは〜ごめんごめん☆」

「さて、明日も早いし、寝るか」

「うんv」

「俺、ソファで寝るからはベッド使って」

「え?一緒に寝ないの?」

・・・・え?
今なんて・・・?

「俺、ちょーっと耳が遠くなったかも。もう一回言って?」

「だから一緒に寝ないの?」

「はぁ!?」

「別のとこで寝たら泊まりにきた意味ないじゃん」

「いや、お前・・だって・・・」

まさか、こいつ・・

・・お前、俺に襲って欲しいのか?」

「な!!何言ってんのよ!!!!バカ!!!」

「じゃあ何で」

「1人で寝るのが恐いの」

「は?」

何を子供染みたことを

「あのね・・その・・実は一昨日・・夜強盗に入られて・・それで・・すごい恐くて
1人で夜家にいるのが恐くて・・・夜、1人で眠れなくて・・・それで・・」

そこまで言うとは黙って俯いた
そういえば今日のの顔、クマが出来てたな・・
昨日一睡もしてなかったのか?

「迷惑だよね・・ごめん!やっぱりいいよ!!私、1人で寝るから!!
あ!ジャンはベッド使って?私はソファで寝るから。無理矢理上がりこんできた身だし」

「・・・一緒に寝ようか」

「へ?」

「よし、一緒に寝よう」

「え・・でも・・」

「1人で寝るの、恐いんだろ?」

「・・うん・・」

は小さくありがとう、と言って笑って見せた
俺、
ちゃんとした理由も知らなくてなんかいやらしいことばかり考えてて
・・・サイテーだな・・・

 

電気を消して
ベッドに入るとは震えた手で俺の手を握った

?」

「ごめん・・少しだけでいいから・・ね?」

そう言って無理に笑った彼女がとても儚いものに見えた

「やっぱり電気つけようか?」

「ん・・いい・・・ジャンが側にいるから・・・」

そんな可愛いことを言ってくれるもんだから。
俺は彼女の細い体を抱きしめた

「ちょ・・ジャン!!」

「細いな」

「は?」

やっぱり女だなって、当たり前のことだけど思ってしまうほどに細くて
だけどは今まで弱い面をあまり見せなくて
いつもどんなときでも笑ってた

「お前、こんなに細いのに何でそんなに強いんだよ・・もっと弱いとことか見せてよ」

「強くなんてないよ。強かったら今、私1人で寝てる」

「無理すんなよ・・震えてるじゃん」

「うん・・ごめんね」

「はい、そこで謝らない」

「はい(笑)」

またそうやって笑う。
彼女は・・強い・・けどすごく儚い

せめて彼女の震えが止まるまで、
理性を抑えて、抱きしめていよう

 

 

 

 

 

 

「ジャン・・寝ちゃった?」

少し経つとがそう小声で言った

「・・お前まだ起きてたのかよ・・明日朝早いんだからもう寝ろ」

「うん。でもなんか安心したら眠くなくなっちゃった」

「は?普通逆だろ?」

「ってかジャンこそ早く寝なよー」

せっかくと一緒にいるのに寝たら勿体無い。

「俺はお前が寝るまで起きてる」

「はぁ?」

「だから早く寝ろ」

「・・だって寝たら勿体無いじゃん。」

今、
なんて言いました?

「せっかくジャンと一緒に寝てるのに」

「何それ」

「言ってる言葉の裏の意味わかんないかなぁ?」

いや、
それって

「俺のこと好きってこと・・・?」

そう言うと、は小さく笑って「うん」って言った

「まじで・・?」

「ってか今まで気付かなかったわけ?」

「全然」

「大体、好きでもない男に『泊めて』なんて言えるわけないでしょー?」

あぁ、そっか。
なんで俺、気付かなかったんだろう

「もういいや!寝る!お休み!!」

「ちょっと待て」

「何よー」

の体をさっきよりもきつく抱きしめ
彼女の唇を掠め取る

「ちょ・・ちょっと!!ジャン!!!」

「俺も。俺も好き。が大好き」

そう言うとは薄く笑って

「薄々気付いてました」

って言った

「ねぇ、ジャン。明日も泊まりに来ていい?」

「寧ろ引っ越して来い」

「本気にするよー?」

「俺はいたって本気だ」

 

 

 

 

 

 

 

それから

がジャン・ハボックの家に引っ越したのかそうでないのか。

それはまた別の話。

 

 

 

終われv

 

 

いいわけじみたこと
甘いのかそうでないのか微妙なとこですな・・
ってか話がまとまってません。
なぜなら前半はずっと前に書いて中半は一昨日書いて、後半を今書いたからです。
一気に書かないとまとめて書けなくなる人間なのです、私は。

 

ブラウザバックしてくれたまえ

 

 

 

 

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送