人生山あり、谷あり

誰が言ったか知らないけど上手いことを言ったもんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

マダオよ、フォーエヴァー

 

 

 

 

 

 

 

公園のベンチに行くと彼がいた

「よぉ。ちゃん、久しぶり」

「お久しぶりです、マダオさん」

「またマダオ呼ばわり!?」

仁王立ちで勝ち誇った笑みを浮かべてはマダオの前に立った

「フフフフフフ」

「な・・なんだよ」

「聞いて驚け、コノヤロー」

「何よ」

「人生山あり、谷あり・・・」

「は?」

「最近の私は谷ばかりの人生だった・・・」

ちゃん・・?」

「幕府の高官をのし、ファミレスで客をのし、挙句、スナックで客をのし・・」

「ちょっと?」

「いや、スナックでのしたのは芝居の一つだけど」

「何なの?」

「とにかく私の人生は真っ暗だった・・しっかーし!!」

大声にビクッと肩を揺らすマダオ、その名も長谷川泰三

「神はまだ私を見捨ててはいなかった!!!!!」

「え?ちょ・・どうゆう・・」

「聞いて驚け、コノヤロー」

「それさっきも言ったから」

「なーんと!就職先が決まりました!!イエア!!!!!」

「・・・・へぇ・・・・」

テンションの低いマダオ

「ちょっとォォォ!?もっと驚いてくださいよ!!」

「良かったねぇ・・・」

「何なんスか、長谷川さん」

「俺、また仕事パーになっちゃったよ・・・」

「へ?」

「実はさぁ・・」

 

はマダオの隣りに座り、マダオの話に耳を傾けた

 

「それでまたも天人をのしちゃったのさ、ははは」

「そりゃ災難で・・・」

 

聞けば、ここ数日会ってないない間にマダオも就職活動をし、

タクシーの運転手をやっていたそうで

だが急なことで天人をのしてしまったらしい

 

「しかもハタ皇子だよ。またもハタ皇子だよ」

のした天人は、以前リストラになるキッカケになった天人。

2度ものしてしまったらしい

「俺ァ、もうダメだ。神に見放されてるわ。ってゆうか絶対呪われてるよ、コレ」

「そうですね。きっと誰かがあなたを呪ってますよ。丑の刻参りしてるんですよ、きっと」

「君さ、もっとこう、フォローしようとか思わないわけ?」

「私は嘘は吐けない人間ですから」

「あ、そ・・正直なんだね」

「マダオさんよォ、そんな落ち込むなって!」

ちゃんはいいよなぁ。職が決まってよぉ」

「うん。いいでしょ。しかも衣・食・住の保障つき!これは運が良かった!!」

「・・・そういえばどこに就職すんの?」

「えぇっと・・・真選組」

「真選組ィィィ!?またなんで」

「んーっと。スナックで働いてたら真選組の人にスカウトされまして・・エヘ」

「そうなの。へぇ。そうなの」

「なんスか。その嫌味ったらしい目は」

「べっつにぃ?でもよォ、女中ってかなり大変じゃないの?」

「大丈夫でしょ。何とかなりますよ。これで隊士の人を殴ったりしなけりゃ私の人生も安泰です」

「ふ・・ま、頑張ってね。またリストラしたらここで語ろうや」

「ってゆうかアンタこそいい加減、ダラダラしとらんと早く職見つけなさいよ。リストラされて妻に逃げられたまるでダメな夫さん」

「うん、イチイチ言わなくていいから。涙出てくるから」

「じゃ、私行きますわ。明日から屯所での仕事が待ってますんで!」

「うん。じゃあね〜。金入ったら差し入れもってきてね〜」

「はーい。そいじゃあ!」

 

走り去り、公園の入り口で立ち止る

 

「マダオォォォ!!フォーエヴァァァァァ!!!!!!」

 

遠くで叫ぶ

「おう」

苦笑しながら言うマダオ

 

「ハツのことなんて忘れちまえェェェ!!!お上に切腹申し付けられて妻に逃げられたまるでダメなおっさァァァァん!!!!!」

 

 

それだけ言うとは公園から姿を消した

呆然とするマダオ

「あれ・・・何か前が霞んできた・・はは」

サングラスの奥で密かに涙を流した

 

 

 

 

 

 

言い訳
もうどうにでもしてくれ、って感じになってきましたね。
ちょっと原作を意識してみました(ハタ皇子をのすとこだけ)
次は真選組です。

 

 

ブラウザバックしてくだせェ

 

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