一時のテンションに身を任せると身を滅ぼす

 

 

 

 

 

 

 

 

マダオと過ごす

 

 

 

 

 

 

 

 

「っざけんじゃねぇ!!!!」

どこぉ

 

 

 

私は入国管理局の人間でした

 

なぜ過去形か、

 

たった今、リストラが確定したからだ

 

 

 

 

 

 

「あーあ、全くとんでもないことしてくれたもんだねぇ?」

目の前の上司がいやらしい笑みを向けてそんなことを言う

「よりにもよって幕府の高官を殴るなんてねぇ・・・」

 

先刻

町を歩いている時に何者かに絡まれている少女を見た

少女は怯えていた

私は初めは野次馬の如く見ていたのだけれど

喧嘩っ早い性のせいか我慢できずに

はい天誅

のした相手がなんと幕府の高官だったらしい

 

「ちょっと聞いてんのぉ!?さぁん!?」

「はい、聞いてますよ」

「全く、これだから最近の若い子は・・・」

ブツブツ言いながらお茶を啜る上司

私は怯えるでもなくただボーっとそれに耳を傾けていた

 

 

 

 

 

 

署を出るとき、同僚やらが口々に

『お疲れ様』

といってきた

・・・ああ、私、本当にクビになったんだ・・・

どうしようかな、これから

仕事探さなきゃ食べてけないし

とりあえず求人情報誌でも買おうか

 

そう思いながら歩いていたらいつの間にか小さな公園の前に居た

何も考えずに公園に入って一つのベンチ前で立ち止る

・・・先客がいた

 

「何ヨ、お姉さん」

「・・・長谷川さん?」

「・・・あれ?どっかで会ったことあったっけ?」

 

居たのは元、入国管理局・局長の長谷川泰三だった

確か彼も天人をのしただとかそんなんでリストラされた人だ

 

「入国管理局の人間です」

「何だァ?!俺を笑いに来たのか!!!?」

入国管理局、その単語に過敏に反応する長谷川

「違います。たまたま通りかかっただけです」

「・・・何、そんなに落ち込んじゃって。おじちゃんに話してごらん?」

 

別に落ち込んでるわけじゃなかったけど

これまでのことを話した

 

「はぁ・・俺と同士ってわけね」

「アンタと一緒にしないで下さいよ。まるでダメなオッサン」

「お姉さんまで俺をマダオ呼ばわりすんの?」

「私は相手が偉い人間だって知らなかった。ただ少女を助けたかっただけです」

「でも結局リストラだろ?」

「・・・これからどうやって生活してけばいいんだろう・・・」

「お姉さん、実家は?」

「さァ?」

「さぁって」

「昔、捨てられたんですよ」

 

まだ幼い頃、孤児院に入れられた

両親の温かい愛情とやらを受けたこともないし、

自分がどういう家系の人間かも知らない

ただ分かっているのは名前だけだ

 

「実家がどこだかも知らないし、両親の顔も知りません。気付いたら入国管理局に就職しててリストラされてました」

「そうか。じゃあ彼氏は?」

「そんなもんいません」

「まだ若いのに。お姉さん、愛あってこその人生よ?恋愛ナシじゃつまらないだろう」

「妻に逃げられた人にそんなこと諭されたくありません」

「ハツのことか?ハツのことを言ってるのか?!」

「奥さん、ハツって言うんですか」

「どうせ俺はまるでダメな夫だよ、マダオだよ、チクショー」

「大丈夫ですよ。きっとあなたのそのまるでダメな所を包み込んでくれる度量のある女性がきっと現れますって」

「どうだろうな」

「大丈夫ですって。マダオさん」

「お姉さんも早く恋人の1人や二人作りなさいよ?手遅れになるぞ」

「お前に言われたくねぇよ」

「あれ?何かキャラ違うくない?」

 

「はぁ・・・どこかにいい男いないかなぁ・・・」

「紹介してあげようか」

「あなたの紹介なんていりません。どうせろくでもない男でしょう」

「ねぇ、君なんでそんなに俺に冷たいの?」

「男より仕事紹介してくださいよ。仕事」

「俺が紹介されてぇよ」

「まぁ、お互い頑張りましょうや」

「君がそれを言うのか」

「じゃあ私、そろそろ行きます。特売、今日までなんで」

「あ、お姉さん、なんて名だ?」

「なんです?私に惚れましたか?止めてください、私、オッサンに興味ありませんから」

「名前聞いただけで何でそこまで深く考えるの」

「・・・

「下は?」

、です」

「じゃあな、同士、ちゃん」

「同士呼ばわりしないでください」

「また会ったら語ろうや」

「・・・はい」

 

 

リストラされた

でも妙な連れが出来た

なんとなく足が軽くなった気がする

 

 

さぁ、明日は仕事を探しに行かなくちゃ

 

 

 

 

 

言い訳
あれ?何、この中途半端さ。
とりあえずマダオ好きなんで。近藤さんと同じくらい好きです。
ってゆうか好きなくせにマダオの口調が微妙にわから・・ゲフゲフ。
銀魂夢のくせに何でギャグに出来ないんだろう。
もっと面白く書きたいなぁ・・・。

 

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