振り返るとそこに

例の彼女がいた

 

 

 

意味もなく

 

 

 

「ハボック。」

「んあ?何スかぁ?マスタング大佐」

「あれはお前の連れか?」

大佐がそう言って指差した方にいたのは
最近知り合ったばかりの
少尉だった

「さっきからお前のじーっと見てるぞ?」

ニヤニヤと笑いながら言う大佐は
きっと勘違いしてる

「お前に気があるんじゃないのか?」

やっぱり

「別に・・そんなんじゃないと思いますケドね・・」

「何を謙虚に!東部での彼女と別れた、アームストロング少佐の妹とも上手くいかなかった、
それなら次は彼女でいいじゃないか!なかなか美しい女性だ」

確かに

顔は綺麗だ、と思う

小柄で
顔のパーツも整っていて

だけど、

彼女にはひとつ問題がある

 

「でも大佐、アイツ、極度の美人好きですよ?」

 

そう言うとマスタング大佐は「まさかレズか!?」と言って驚いた。
まぁ、無理も無い。

「いや、別にレズではない、と本人言ってましたけど。ただ男に興味がないそーですよ。
美しいものが好き、男は汗臭い、だそうです。」

「美しいもの好きか。私と一緒だな!」

そう言うと大佐は、わははと笑って「早く彼女のところへ行ってやれ」と言った。

 

 

少尉、どうしたんスか?」

「その微妙な敬語はやめろ、ハボック」

「はいはい。で?どーした?」

「別に大した用はない。ただ・・」

「ただ?」

「今日、一緒に昼でもどうか、と思ってだな」

・・・大した用じゃん

「私と一緒に昼を食べるのは嫌か?不満か?」

「いや、別にまだ何も言ってねぇし」

「じゃあいいのか?」

昼はブレダ達と一緒に食べる約束があった。
でもせっかくあの少尉が誘って来てくれてる。
ここでブレダを選ぶのは男として失格だ。

「ああ。じゃあ、昼、俺が迎えに行くわ」

「わかった。では私は仕事がある。また昼に」

「おう」

 

 

 

 

 

「ハーボーックv」

後ろから気味の悪い声で俺を呼んだのはさっきまで話していたマスタング大佐。

「何スか・・大佐・・・」

「『俺が迎えに行く』か・・」

「!!聞いてたんスか!?」

「はっはっは〜!そう恥ずかしがるな。」

普通に恥ずかしいッスよ・・//

「女好きだというからどんな女性かと思ったが・・・ハボック、脈ありじゃないか」

「は?なんでそーなるんですか?」

「食事に誘われたし」

「別に深い意味はないでしょ」

「・・・ハボック少尉・・まさか天然か?」

「は?」

「・・・いや、何でもない。」

そう意味深な態度を残して大佐は部屋を出て行ってしまった。
・・・一体なんだってんだ??

 

 

 

 

 

「全く・・ハボックの奴も鈍感だな・・・」

男は汗臭い、だから好かん、と断言する彼女がわざわざハボックを誘いにくる。
これがどういう意味だかわかってないのか・・・

 

「まだまだお子ちゃまだな」

 

そう1人呟くマスタング大佐であった。

 

 

ハボックとの関係
25l/100l

 

 

言い訳してみる(反転)
久々にこのシリーズ、書いてみました。
私はハボックが好きです。でもやっぱり大佐が大好きです。寧ろ愛してます。
ハボ夢だろうがなんだろうが大佐が出てしまいます。
こういう私はもうダメだと思う・・・嗚呼・・・
意味もなく書いてみたのでタイトルは「意味もなく」・・・ってそのまんまじゃん・・・;

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