マスタング大佐
そんな作戦であんたは今まで何人もの女性を虜にしてきたんですか?
大佐の計画
「初いハボックのために、少尉を手に入れる策を練る」
断言したのはロイ・マスタング大佐、29歳、独身
ってか初いって・・;
「まずは絶対待ち合わせに遅れないこと!」
そんなん常識じゃないっすか
「30分くらい前に行ってタバコをずっと吸い続ける」
は?
「時間より少し遅れて、走ってきた彼女はハボックの足元に落ちている大量の吸殻を見て申し訳なさそうな顔をする」
「いえね、大佐」
口を挟もうとすると大佐は
「いいから最後まで聞け」
と言わんばかりに発火布を付けた手をこちらに向ける
・・脅しですか・・
「彼女は息を切らして『ごめんなさい』そこでお前は爽やかに笑って『気にするな、今来たところだから』」
「あの」
「そして『じゃあ、行こうか』『はい』と言って肩を並べて歩き出す」
あのですね、大佐
多分少尉は時間に遅れたりしないと思います
遅れてきたとしても
『お前も今来たところだろう?』とか言って正当化すると思うんですけど
「そこでさり気なくお前は彼女の肩に腕をまわす」
そんなことできないと思います
だって相手は・少尉
「彼女は少し驚き、顔を紅く染めてお前に寄り添う!」
「あの大佐」
「映画が終わったあと、高級レストランで食事」
高級レストランって・・あんたじゃないんだから
第一俺、大佐に比べて薄給なんすけどね;
「そしてその後ホテルに・・・」
「「「きゃぁぁぁvvv」」」
今まで真剣に聞いていた3人(ブレダ、ファルマン、フュリー)が奇声を上げる
男のくせにきゃあって・・;
ってか大佐は今までその古臭い手で女をモノにしてきたんですか?
っつーかあんた、ちょっと妄想癖だろ・・
「それでハボック少尉と少尉は・・ですね?!大佐!」
「そうだ!」
「すごい、さすがです。大佐」
「でもハボックにそんなことできんのかねぇ?」
なんかすっげぇ馬鹿にしてねぇ?ブレダさんよ
「出来る!ハボックならできる!」
「頑張ってください!ハボック少尉!」
「応援してますよ。ハボック少尉」
「まぁ、頑張れや。健闘を祈っててやる」
勝手に盛り上がる面々
でも一つ問題がある
「大佐・・せっかくのところ悪いんですけど」
「何だ」
「まだ全然日にちとか決めてないんすよ、俺達」
「だが映画の招待券の期限がもうすぐ切れると言っていた。だから随分と先の話しではないはずだ」
そんなとこまで聞いてたんすか・・
「とにかく当日は私も観察・・じゃなくて見守りに行くからそのつもりで」
「はぁ!?」
「あ、大佐!俺もついてっていいですか?」
「ああ!勿論だ!一緒に来い、ブレダ少尉」
「私も連れて行ってください」
「僕もお願いします」
「よし!みんなで行ってハボックのデートの様子を見ようじゃないか!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!」
何を勝手に
「そして次の日、笑いものに・・じゃなくて祝福してやろう!」
今あんた、確かに笑いものに、って言ったよな!?;
「人のデートに何であんた達がついてくるんすか!!!?」
「「「「面白そうだから」」」」
お前ら・・・(脱力)
誰か、助けてくれぇ・・・
と思ってずっと黙って書類を見ている中尉を見たら
「頑張って」
とも言えるような顔でにっこりと笑った
いや、あなたもね・・・
そこは笑うとこじゃないでしょう;
「日程が決まり次第、早急に報告するよう」
「・・・」
嫌です。
ってか絶対教えません
聞かれても教えません
何があっても教えません
嗚呼・・・当日、一体どうなるんだろう・・・
ハボックとの関係
41l/100l
ごめんなさい(反転)
またまたさんが出てきませんでした。嗚呼・・
でも次は出る予定ですのでね。
これはまぁ、番外編とでも言いましょうか。
それにしても「タバコの吸殻」って・・・古臭いってかまじでくっさーって感じですよね(笑)
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