「おい」

反応ナシ

「おい」

 

・・・・。

 

「聞いてんのか?聞こえてんのか?聞こえてるだろ、無視か?コノヤロー」

 

 

 

 

 

 

 

 

人肌が恋しいぜ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ・・もう駄目。私、このまま死ぬんだわ」

「あ?何バカなこと言ってんだよ」

「はは、何か眠くなってきた・・駄目だ!このまま寝たら死ぬ・・死ぬぞォォ私!!!」

「おい」

「やばいわ。なんか目の前が霞んで・・・」

「・・・いい加減にしろ」

バシン

「った〜・・・何すんですか、土方さん」

 

 

冬の名残を感じる3月

屯所にて

 

 

「おい、茶」

「はははん、なんか寒くて寒くてどうしようもないわ・・ホント、死ぬんじゃないかしら、私」

「おい、聞いてんのか無視すんな働け女中」

「やばいって。これ、本当、死ぬって」

・・・テメー、マジいい加減にしとけ」

バシン

「った〜・・また!乙女の頭殴るなんて紳士のすることじゃないですよ!!」

「悪かったな、俺ァ生憎紳士じゃないもんで」

ダンっ!!

「ああもう!!寒い!!何でこんなに寒いの!?何で、何で、何で・・・暖房器具が全部壊れてんのよ!!!!?」

 

 

この日、屯所はもの凄く寒かった

それはもう身も心も凍るほどに

 

暖房器具というもの全てが故障していたからだ

 

 

 

「喚くな騒ぐな机叩くな、茶ァ淹れろ」

「こんな寒い時にあんな寒い御勝手に入るなんて自殺行為ですよ」

「それがお前の仕事だ、働け女中」

「お茶くらい自分で淹れてくださいよ」

「あァ?てめっ、俺に茶を淹れろとでも言うのか?」

「そう言ってるんです。自分のことくらい自分でやってくださいよ。もういい大人なんですから」

「自分の仕事くらいちゃんとこなして見せろ、お前もいい大人だろーが」

「はぁ〜・・・寒い」

 

毛布で体を包んでもぞもぞしながら両の手を擦り合わせる

はぁーっと息を吹きかける

その息は白い

とにかく寒いのだ

 

「寒くて死んじゃう・・・」

「この寒さで死んだら笑いものだぜ、お前」

「春が恋しいー・・・ストーブ・・・コタツ・・・何でもいいから私をあっためて〜・・・」

 

土方の言葉を無視し、歌うように言葉を紡ぐ

歌、というより読経のように一定の音程で発しているだけなのだが

 

「そんなに寒いか?」

「寒いっすよ!!」

 

涙目で訴えるの顔は確かに普段より青白く、唇も紫色に近かった

土方はソレを見、少し考え、ニヤリと口元を歪め

つつつとに近づく

 

「・・・俺があっためてやろーか」

耳元で甘く囁く

「はぁ?どうやってです?」

驚いた顔を一瞬し、訝しげに眉を寄せる

「だから人肌で」

「鄭重にお断りします。私は今、人肌よりも文明の機器の温かさを求めてるんです」

 

ぷいっと顔を背け、土方から離れる

だが

その顔は見えずとも、横から見える耳が先ほどより赤い

くつくつと喉で笑う土方

態度は素っ気なくともそれがの照れ隠しであることは、土方も承知している

 

ガバァ

 

「ぎゃあ!!」

「色気の無ぇ声出すんじゃねェよ」

 

土方が背後から抱きすくめるようにを腕に閉じ込める

 

「何すんですか!!副長!!」

「だーからあっためてやるっつってんだろ」

「いらん!そんな厚意は全くもっていりませんからっ!!」

「顔、赤いぜ?」

「う、うるさい!!」

 

暴れるに溜息を吐きつつ、

腕の力を込める

 

「ひじ・・」

「あったけぇだろ?」

 

そして耳朶に、頬に、首筋にキスを落とす

 

「ちょ・・」

顔を向けたの唇にも、触れるだけのソレを

 

静かに瞼を閉じ、土方の服をきゅっと握る

その様子を目を細め愛おしそうに、見つめる土方

 

「はっ・・」

唇をそっと離すとは頬を微かに染めていた

軽いキスだけなのに、そんな表情をする

――本当に初々しい奴だな、コイツは――

 

「あったまっただろ?」

 

ニヤリと笑うとはむっとした表情になり

 

「逆に熱くなりました」

良い迷惑だ

 

と、言い放つ

暫く見つめあう2人

自然と顔が近づき、互いの唇に触れる

その瞬間

 

 

「まーったく、熱くて敵わないぜ」

「こ、こら!!総悟!!」

「「!?」」

突然、襖の奥から聞こえる声

「こっちが熱くなりますねィ?近藤さん」

「シーっ!!!だから総悟!!聞こえるから!!ばれちゃうから!!!」

「近藤さんが一番煩いですぜ」

 

スパン!!!!

 

「お前ら・・・」

小気味よく襖を開け、声の張本人の前にゆらりと立つ土方

背後にはドス黒い何かが渦巻いている

その後ろで顔を赤くさせハラハラと様子を見ている

 

「や、やぁ!トシ。奇遇だな!!俺たち、たまたま偶然ここを通りかかったんだが」

苦しい言い訳をする近藤

「近藤さん、総悟・・・んなとこで何やってんだ?」

「何ってそりゃあ・・・」

可愛らしく首を傾げる沖田

そして次の瞬間ニタァと笑みを浮かべて

「見廻りもサボってこんなとこでイチャついているふてぶてしい副長の監察を・・・」

「よーしわかった・・・表へ出ろォォォォ!!!!!切腹だコルァァァァァァ!!!!!!」

「待て!!トシ、待つんだ、落ち着けェェェ!!!」

「逃げろィ!近藤さん!!」

2人は慌てて走り去る

土方は抜刀し、それを追いかけようとするが、

突然振り向き、小さく呟くように、それでもはっきりと言った

 

 

「今度寒くなったら俺に言え」

 

いつでも温めてやる

 

 

 

 

 

 

そんなある日の屯所での出来事

――春の訪れまであと少し

 

 

 

 

 

 

終われィ

 

 

 

 

 

 

何だこれ。これ、誰?ねぇ、土方さんとか言っちゃってるけど、こんなんトシと違うYO!!!
偽者だ。土方の偽者がいる。しかもトシさん、チューする時、目ぇ瞑んないんスか?ねぇ?
ってゆうか話がよくわかんね。意味不明です。いいのか、私。これでいいのか?私。

・・・・切腹します、本当、すみません;

 

 

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