空を見上げると

青い空

白い雲

 

 

 

 

 

 

 

 

少佐」

 

びくっと
肩を揺らす

 

「な、なんでしょう・・?ホークアイ中尉・・・」

「今までどちらにいらしたのですか?」

「・・・山へ芝刈りに」

「少佐」

「いや、川へ洗濯をしに」

「ふざけるのもいい加減にしてください」

 

そう言って
銃を向ける

 

「すみませんすみません」

「で?今日はどこで時間を潰していたのですか?」

 

仕事もしないで
中尉はそう続け私に笑顔を向ける
目は笑ってなかったけど・・・

 

「お・・屋上にて・・・」

「それはそれは。では今日までに目を通し、サインをお願いした書類のほうはもう仕上がっていると?」

「う・・」

「毎日毎日余裕かまして仕事をサボって・・・あなたという人は」

「だってだって空が綺麗だったんだもん!」

 

呆れて言う中尉の言葉を遮って
サボりの理由を言う

 

「空、ですか・・」

「あのね、空がね青くて雲が白かったの」

「それは・・夏の空ですから」

「なんかさ、もう夏か、って思うよね」

「はい。近頃暑かったですからね」

「夏って空が綺麗だよね」

 

青く澄んだ空をバックに
白く立体的な雲がよく映える
綿菓子のように美味しそうで

 

「そうですね。それは夏の特徴でもありますからね」

「でもね、夏は夜が素晴らしいんだよ。ここからね、東の島国にこういうのがあるんだ」

 

春はあけぼの
夏は夜
秋は夕暮れ
冬はつとめて

 

「どういう意味です?」

「春は明け方が、夏は夜が、秋は夕暮れが、そして冬は早朝が素晴らしい、って意味なんだけど」

 

東の島国の古典文学

 

「正確には・・・」

 

夏は夜。月の頃は、さらなり。闇もなほ。蛍の多く飛び違ひたる、
また、ただ一つ二つなど、ほのかにうち光りて行くも、をかし。雨など降るも、をかし。

 

「意味は、夏は夜が素晴らしい。月がある頃は言うまでもない。闇もやはり、蛍が沢山飛び違っているのがまた素晴らしい。
また、ただ一つ二つ、少しだけ仄かに光って飛んでいくのも面白い。雨などが降るのも面白い」

「・・・ステキな話ですね」

「でしょう?」

 

闇に映える蛍が綺麗
月が素晴らしい
雨が降っても、綺麗に見える

だから夏は好き

 

「夏は好きだな。夜も勿論だけど、私はやっぱり朝から昼間にかけての空が一番好き」

「好きなのはわかりました。ですが・・・」

「大丈夫。これからは仕事はちゃんとやるよ」

「そうしていただけると嬉しいです」

「ねぇ、ホークアイ中尉」

「何です?」

「今度、一緒に海にでも行こうか」

「海、ですか?」

「うん。水着持って、海水浴」

 

お弁当持って
大きいパラソルと敷物と
浮き輪を持って

 

「だめ・・?」

 

黙り込む中尉を見て、やっぱりダメかと思った
けど

 

「そうですね。たまには息抜き程度にいいのではないでしょうか」

「ほんと!?」

「はい。でもその前に仕事をしてくださいね」

「うん!」

 

にっこり笑う中尉と
外から聞こえるセミの声

ウザイなんて思わない

暑苦しいなんて思わない

 

夏は好き

 

 

 

終われ

 

 

 

ごめんね(反転)
いったー!!!!意味不明!!!(笑)
ただリザ夢が書きたかったってゆうか、中尉好きだっ!!
「春はあけぼの」古典嫌いな私が唯一好きな一作
と、ゆうか清少納言のその楽天的な考え方が好き。私は紫式部より清少納言のが好きです。
切ない系の話よりも、その自然なまま目のつくままに、文にするとことか
すごく好きです。「すさまじきもの」も好きですけどね。
って好きでもない古典の話ばかりしてすみません;

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