彼女がヒューズを好きだったことは知っていた

士官学校の頃から

軍に入った時も

ずっと彼女を見ていたから

 

 

 

喜歡的人

 

 

 

「マスタング大佐」

静かに見守っていて

それで

彼女の肩の震えが止まったら

明るく話し掛けようかと思っていた

だけど

ヒューズの墓の前で

泣きながらヒューズの名を呼ぶ彼女にどうにも居た堪れなくなって

気付いたら彼女を後ろから抱きしめていた

「中佐・・」

「大佐、どうしたんです?仕事は?」

「今日はヒューズ准将の命日だからね。早めに切り上げてきたよ」

本当は

「仕事、放り投げてきたんですか?ホークアイ中尉に怒られますよ」

本当は

「問題ない。今日の分は終わらせた」

君が

「珍しい!いつもそれくらい頑張って下さるとこちらも助かるのに」

君が

「君が泣いているんじゃないかと思って」

「大佐?」

がヒューズの前で泣いてるんじゃないかって」

「・・私は大丈夫です」

「ウソを言うな。涙流して、肩震わせて、声も震えてて」

「泣いてません」

「なら振り向いてくれ」

彼女は黙り込んで

花を抱える腕に力をこめた

。君がヒューズに想いを寄せていたことは知っていたよ」

「・・・何をバカのことを言ってるんですか」

「士官学校時代からずっとヒューズのことが好きだったんだろう?」

「やめてください」

「ヒューズに子が出来たときも、結婚した時もずっと」

「大佐」

「死ぬまでずっと」

「ロイ」

「そして死んで1年経つ今も」

「ロイ、やめて」

「私はずっと君を見てきたから」

「ロイ?」

抱きしめる腕に力を込める

痛くならないように

それでも

想いが通じるように

「君がヒューズを好きだったように、私も君が好きだった」

「・・・」

「ずっと前からが好きだった」

初めて会ったときから

「前から、そして今も」

「ロイ」

が好きだ」

 

何年も

心に閉じ込めてきた想いが

今ようやく

言葉として口に出すことが出来た

 

 

「これから・・少しでもいいから私を見て欲しい」

 

が私に振り向くとは限らないけれど

 

「上官としてでなく、親友としてでなく」

 

けれどいつか

 

「今ヒューズを想うように、いつか私のことを想って欲しい」

 

 

 

その時、

初めて彼女は振り向き

そして私の首に腕を回した

 

 

「はい」

 

 

 

そしては私に口付けた

 

 

 

 

 

 

終わってくれ

 

 

 

すみません(反転)
不完全燃焼・・・・・!!!!
中途半端な終わり方っ!!!!!!
含むところはいっぱいあるのですが、あえて言いたい。
まず、最初。夢じゃねぇ・・・!!
そして中盤。ヒューズは出来ちゃった婚なのか!?
そして最後。ロイが純情すぎるっ!!!!
ちなみに最初と中盤はヒロイン視点で、最後はロイ視点です、はい。
ヒューズとロイは多分年同じじゃないですか(と私は思っている)
ってことでヒューズ、ロイ、そしてヒロインさんは同い年で士官学校時代からの親友、という設定で。
ってことはヒロインさん、29!?じゃない!エドが16なら三十路!?
ということになりますがそこら辺気にせず・・・。
えっと、なんか中途半端な終わり方でごめんなさい。
もしかしたら続きを書くかもしれません(と言っておいて絶対書かない)
ちなみにいらない知識ですが、タイトルの『喜歡的人』とは中国語で『好きな人』という意味です。

 

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