ジャン・ハボック少尉

彼は女運がない、というより悪い

そんな彼に

新しい彼女が出来た

 

 

 

 

 

 

カノジョができたっ!

 

 

 

 

バン

と荒く扉が開く

司令部の面々は驚いてその扉の開いたほうを振り返る

そこにはなんとも嬉しそうなハボックの姿があった

「ハボック少尉、扉は静かに開けなさい」

ホークアイが冷静にそう言う

しかしハボックは気にもせず、うずうずとした表情で扉のところにいる

「ハボック、どうした?」

そんな少し変な様子に、ブレダが聞く

「かっ・・・・」

「か?」

「カノジョができたっ!!!!!!」

「「「「・・・・・・・へぇ・・・・・」」」」

「反応薄っ!!」

司令部面々、どうでもいいといったように各自仕事に戻る

その中、1人だけ少し驚いたようにハボックに視線を送る女

「・・ハボック少尉、本当っすか・・?」

「おお!!は聞いてくれるか!?」

「や・・あの・・」

「よし!じっくり聞かせてやっからちょっと来い!」

「え、ちょっ・・おいぃぃぃ!!!???」

そう言って

ハボックはを連れ出した

 

准尉、ご愁傷様」

、可哀想・・」

 

二人の出て行った、扉を見つめ面々は呟いた

 

 

 

 

 

「でさー、めっちゃいい女なんだよ!!」

何で、こんな話を聞くはめになってしまったんでしょうかね?

「うん、そう、はい、そうですか」

「なんだよ!!もっと反応しろよ!」

「あーはいはい、良かったですねぇ、ハボック少尉」

「それでよ、カノジョ、ソラリスってぇんだけど」

デレデレと

だらしない顔で語るハボック

 

あの、

私、

別にそんなこと聴きたいわけじゃないんスけど

 

「優しくって美人で・・・まさに俺の求めていた女そのもの!!」

 

優しくなくて

美人でもなくて

すみませんでしたね、ハボック少尉

 

「はぁー・・・」

「なんだよ、溜息なんか吐いて。嬉しくないのかよ、

「さぁーどうでしょー」

 

嬉しいわけない

私はハボック少尉が好きだ

彼は女運が悪い

だから

絶対、他の女に取られない自信はあった

だから

もっと慎重に、ゆっくり、策略を練って落とせばいいと思ってた

この男を

 

「ふふふ・・・ソラリスーvv」

「・・・キモいっスよ、ハボック少尉」

 

全くなんだってこの男は

 

はさ、好きな奴いんのか?」

 

一瞬どきっとした

何でイキナリそんな話をするんスか、このやろー

 

「べっつに」

「つれねぇな・・いるんだろ?誰だよ。この際、俺、協力するし」

 

俺にはもうカノジョがいる

恋人がいない部下に少しでも幸せになってもらいたいわけだ

あー俺って優しい

 

「協力なんて要りません。余計なお世話です」

「そんなこと言うなって!」

「・・・どうせ振られますから」

「んなことわかんねぇだろ?」

 

わかるよ

それはもうハッキリと

だってあんた、もう女いるんでしょ

 

「カノジョいますから」

「・・・そうか、でもわかんねぇぞ?世の中には奇跡ってもんがある」

「あなたに彼女が出来たように?」

「おまっ!酷いこと言うな・・・」

 

でも

もう俺は独り身ではない

カノジョがいる

だから別に怒りなんて込み上げるはずもない

 

「あーあ。奇跡が起こったらいいのになぁー」

「起こるって!絶対」

「絶対?」

「俺が保障する」

 

なんだってこの男はそうも軽軽しくそんなことが言えるんでしょうかね?

ってゆうかさ、

少しは『自分かも』とか思わないのかね

 

「じゃあ」

「ん?」

「別れてください」

「はぁ?」

 

何てこと言うんだ、

俺にカノジョが出来たのがそんなに妬ましいのか?

せっかく見つけた良い人をそう簡単に手放すハズもねぇけどよ

 

「協力してくださるんでしょ?」

 

私はあなたが好きだから

だから別れてよ

 

「するけどよ・・・何で俺が別れなきゃなんないんだよ」

「・・・何でカノジョなんて作るんですか」

「はぁ?」

 

ますます分からんのだけど

 

「何言ってんだ。もっと順を追って説明しろ」

「・・・バカ」

 

そうだ、どうせ俺はバカだよ

だけど今までの話の流れで

お前の言ってることを理解できる奴なんて多くねぇと思うんだけど

 

「とんだバカヤローですよ、あなた」

「おう、バカヤローで構わん。言ってみろ」

 

普通気付くだろ

何で気付かないんだよ、この鈍感男め

 

「カノジョと別れてください」

「はぁ?だから何で」

「何でわかんないんですか」

「あ?」

「わかってください。ってゆうか察してくださいよ」

 

気付け、鈍感男

 

 

頼むような目で私は少尉を見つめた

気付け

気付くだろ、普通

これで気付かなかったら、

あなた、本当に筋金入りの鈍感ですよ

 

 

 

「だから・・・何を・・・」

 

 

期待した私がバカでした

もういい

 

「そろそろ行きます。あなたの惚気に付き合ってるほど暇ではないんで」

「ちょ・・っ!オイ!!」

 

立ち上がって歩き出す

 

少し歩いたところで足を止め

は少しだけ振り返り

言った

 

「いい加減、私の気持ちに気付けよ、この鈍感男」

 

 

 

 

 

 

残された俺の顔は多分紅い

 

 

 

・・・・そういうことなのか?

そうなのか?

なぁ、そうなのかよ!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

多分、私の顔は赤い

 

 

気付いただろうな、幾ら鈍感とはいえ

でもいい

あなたは女運が悪い

きっと今のカノジョともすぐに別れる

それを期待して、奇跡というものを信じて

そうなったら

全力で口説き落とせばいいだけのことだ

 

私は少し失恋したくらいじゃへこまないから

 

覚悟しておけ、ジャン・ハボック

 

 

 

 

 

 

言い訳
なんでしょう。最近夢の書き方がわからなくなってきま・・げふげふ
とにかくラストさんと付き合ってる頃の話ということで。
矛盾してますが(笑)
さらっと気に止めず読んでくださればもういいので(投げやり)

 

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