殺意剥き出しの目をしている彼女が手に持っているのは

たった一杯のコーヒー

 

 

 

 

猟奇的な彼女

 

 

 

ドン

って

音が出るくらい、荒々しく
コーヒーカップを机に置く、女、少尉

 

「なんだよ」

「飲みな」

「は?」

 

仕事中、書類を眺めていたら
彼女がいきなり部屋に入ってきて
それで
こーゆー状況になっている。

 

「私の煎れたコーヒーが飲めないって言うの?」

「だから、何で・・・」

「飲めないの?って聞いてんだけど」

「いや、だから」

 

ガチャ

 

「ちょ・・ちょ!!!」

「飲めないの?」

 

いきなり銃を突きつけてきたよ!この女!!!

 

「飲めないの?ああ?!」

「飲みます!飲みます!!有難く飲ませていただきます!!」

「・・・何よ、その言い方。まるで、飲みたくないのに私が脅して無理矢理飲ませてるみたいじゃない」

はい、
まさにその通りです

「いやー、俺今ちょうどコーヒー飲みたくて煎れようと思ってたとこなんだ!」

そう言うと彼女は

「やっぱり?そうだと思ったのvさっすが私v」

と満足気に言った。

 

そんな彼女を横目に俺はカップを口につけ、一口飲む。

その間、

彼女はじーっとこちらを凝視している

「なんだよ・・」

「何よ?私の煎れたコーヒーが不味いとでも言うの?」

「まだ何も言ってないだろ・・なぁ、何で俺のこと凝視してんの?」

「別に?暇だから」

「そうですか・・」

だったら仕事すりゃいいのに・・・

 

少尉

俺の彼女

性格、荒い

猟奇的

口癖「喧嘩上等」

それでも愛し合ってます
それはもうラブラブです
俺、愛されてますから
この荒い接し方も愛情の裏返し

 

「なぁ、。今夜一緒に飯」

「行かない」

まだ言い終わってないだろ;

「何で?」

「先約があるから」

「・・・」

 

愛情の裏返しじゃなくてただ単に
俺、嫌われてるだけかも・・・

 

「誰と?」

「マスタング大佐」

「何で?」

「誘われたから」

「いや、そうじゃなくて。何で誘われて、それで簡単に行くって言うんだよ」

「高級レストランでディナーでもどうだ?って言われたら誰だって行くでしょ」

そんなことで・・・

全く。
が食べ物に弱いからってそれで釣るなんてどうかしてる。
それにホイホイついてくだけど

 

ってかさ、

 

「・・・少尉?あなたは誰の恋人ですか?」

「・・・あんた」

「何でそこで即答しないかなぁ」

「もしかしたら今日から大佐の恋人になるかもしれないから」

「あのなぁ」

そういうことさらっと言うなよ・・・
もしかしてもう俺に愛想尽かしちゃった?

「というのは冗談だけど」

よかった・・

「だけどあんたと食事に行ってもファミレスばっかだし?」

「う・・それは」

「薄給だし?」

「う・・」

彼女の言うことはもっともで。
そんなことをきっぱり言われても言い返せねぇ・・・
こんな彼女でもやっぱり俺の愛する彼女で

はさ、俺のことどう思ってるわけ?」

「ヘビースモーカー。薄給。田舎者」

ヘビースモーカーは認める。
薄給ってのも田舎者ってのも。
だけどそういうことハッキリ言うかなぁ、普通

「はぁ・・そうじゃなくて・・・男として」

「エッチは上手」

「ありがと。・・じゃなくて」

「そんなんでも私の恋人」

そんなんでもって;

「愛する人」

ちょっと、いや、かなり嬉しい言葉

「・・・」

「将来の・・・伴侶・・?」

「何で疑問形なんだよ」

「とにかく今日は大佐とディナーに行くから」

しょーがねぇな・・
今日は大佐に譲ってやるか

「・・・わかった。行って来い」

 

酷いこと言われて
きっついことも言われて
正直少し傷付いたけど
それでもやっぱり俺のことを考えてくれてる
将来のことも考えてくれてる(疑問形だったけど)

ほら
愛されてるでしょ、俺

 

「そういえば」

笑顔で振り返る
その笑顔がすっごい可愛い
それに惚れたようなもんだし
俺も笑顔で答える

「何?」

 

 

 

 

 

「アームストロング少佐の妹とお見合いしたって本当?」

 

 

 

 

 

ピキッ

って音が聞こえた気がした

は笑顔のままなのにその言葉はめちゃくちゃ低い声色で
俺も笑顔のまま固まって
その場が一瞬凍った気がした

 

 

 

 

ガチャ

 

ドン

 

 

 

 

「(ひぃぃぃ〜!!!!)」

「今度他の女のとこに行こうとしたらただじゃおかないからね」

そう言って笑う子も泣く恐ろしい形相で発砲し(しかも顔ギリギリのとこ)
にっこり笑って
は出て行った

 

荒い
喧嘩大好き
喧嘩強い
趣味はプロレス
猟奇的な彼女

これでも俺の恋人
大好きな人
愛する人

俺達は今日もラブラブです
愛し愛されてます

 

でも・・・

 

「やっぱり・・恐ぇよな・・」

 

「なんか言った?」

「いえ!何も言ってません」

部屋を出て行ったと思ったが扉から顔だけ出して言う
・・・まだいたのかよ・・・

 

冷や汗を流しながら言うと
はまた笑顔になって言った

「私はジャンが一番好きだよ」

 

 

猟奇的でも
酷い扱いされても
態度が素っ気なくても
その一言で俺はまたの虜になる

彼女は
俺の愛する人

 

 

終われ

 

 

ごめんなさい(反転)
なんかしるにしてはすっごい長いんですけどね。
んー書きたかったのはこんなんじゃないんだけど・・・
あんまり猟奇的と関係ないし。
でもま、しるはさんの尻にひかれるハボを書きたかったと、こう解釈してくださればと。
えっと、長いんで字の大きさをいつもより一つ小さくしてみました。
読みにくかったらパソコンの表示ってことの文字のサイズってので調節してくださいな。
って今更ですよね。

ブラウザバックしてくれたまえ

 

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