ちょっとしたはずみで職を失い、

妙な連れが出来(元、入国管理局局長)

初めは、

まぁ、何とかなるだろ

そう思っていたけどやっぱり生活とかが色々あるもので。

それで見つけた職も、1人の男のせいでおじゃん。

 

必死になって探し、見つけた新しい職

 

スナック

 

 

 

 

 

 

 

 

こんにちわ、腐れゴリラ

 

 

 

 

 

 

 

「は、初めまして〜vと申しますぅ。よろしくお願いしますぅ」

 

酒と健全なエロをたしなむモテない男の聖地・スナック

せっかく板に付いてきたでにぃずでの仕事も白髪パーマのせいでクビになり

必死こいて探した店

最初は少し引けを感じてはいたが

生活費の問題もあったため給料もいいしということで仕方なくここで働くことになった

今日は初日である

 

「まだ入ったばかりですが、一生懸命やらせていただきますぅ」

何を一生懸命やるんだ、何を

心の中でそう思いながら客と向き合う

それにしてもキモい

自分が見ず知らずの男相手にこんな猫撫で声を出しているなんて

そう思いながらも笑顔を崩さない必死の

「あ、君新人?」

「はぁいv」

ちゃんって言うの?初めまして」

にこりと笑って手を差し出す

あら、中々人の良さそうな殿方だこと

 

とりあえずスナックのママに言われたとおり酒を注ぎ、

そして客の話相手をする

決して私情は挟まず、答えに困っても相槌はしろ

そう言われた

 

 

 

 

 

 

 

 

「でさ〜、全然振り向いてくれないんだよ、彼女」

酒が入れば入るほど饒舌になっていく客

どうやら想い人に中々振り向いてもらえないらしい

「何がいけないんだろう。俺はこんなにも愛してるのに・・」

「あまり過剰な恋愛表現は相手に引かれますますからね」

「やっぱり女ってそういうもんなの?でもさ、女は愛するより愛されたほうが幸せだって母ちゃんが言ってたよ?」

「ああ、確かにそうかもしれませんね」

彼、名を近藤と言うらしい。

帯刀しているから多分幕臣か何か。

「なんだかんだ言ってもさぁ、ケツ毛ボーボーの男なんて嫌なのかなぁ・・・」

「そんなことありませんよ」

「でもさ、ちゃんの彼氏がさ、ケツが毛だるまだったらどうするよ?」

「んー・・・ぶっちゃけ剃ってもらいますかね」

「そっ・・!?」

「でもまぁ、相手が好きな人だったら見た目なんて関係ありませんよ」

「そういうもん?」

「そういうもんですよ。愛さえあればケツ毛だって乗り越えられます」

「愛さえあれば・・・」

「人は障害を乗り越えてこそ強くなるもんですよ。それに恋愛だって障害があるから燃えるもんですし」

「そうか・・・」

「そうですよ、だから近藤さんも頑張って」

そうにっこり笑いながら酒を注ぐ

あら、私、結構スナックってのが天職かもしんない

ちゃん・・・」

「はい?」

「俺と結婚してくれェェェェェ!!!!!」

「あんた、お妙さんとか言う女性が好きなんじゃないの!?」

「いや、そうだけど、ちゃんのこと好きになりそう」

「冗談は休み休みに言ってくれ、腐れゴリラ」

思い切り、睨むと萎むようにしてゴリ・・じゃなくて近藤さんは小さく「すみません」と言った

案外素直な人だなぁ

 

「それにしてもさ、ちゃんは何でスナックで働いてるんだ?」

「私のことはどうでもいいでしょう?」

「いや、俺のことも聞いてもらったし、ちゃんのことも聞かせてくれ」

「でもぉ」

「イキナリ二人の将来の話をするよりもやっぱ仲良くなってそれからの方が・・」

「いい加減にしろ、ゴリラ」

 

溜息一つ

やっぱり向いてないかもしれない、この仕事

 

「はぁ・・実は前の仕事でクビになっちゃって・・」

「前?前は何やってたの?」

「スナックの前はファミレスに勤めていたんです。パートですけど」

「ふぅん。で?」

「ある日突然、変な男に絡まれて腹が立ったんで思いっきり殴ってしまって。それでクビになりました」

「・・・へぇ・・・」

少し青ざめる近藤

「ファミレスの前はどこかに勤めてたの?」

「はい。入国管理局に勤めてたんですけど・・・」

 

絡まれた少女がいたこと

見て見ぬフリが出来ずに相手を殴って少女を助けたこと

相手が実は幕府の高官だったこと

掻い摘んで全てを話した

 

「のしちゃったんですよ、バックリと」

「ああ・・そうなの・・・」

またも青ざめる近藤

「それでクビ。ああ、もう何か今考えると自分の喧嘩っ早さが嫌になります」

ファミレスでの件も幕府の高官の件も

少し自分が我慢すればよかっただけのことだ

自己嫌悪しながら頭を埋める

近藤は顎鬚を摩り少し考え込みながら言った

ちゃんはさぁ、スナックの仕事、好きなのか?」

「いえ、別にコレと言って・・・今日がはじめてですし?でもまぁ、あまり良くは思ってませんよ」

やっぱり、なんとなく嫌だな、という気はある

でも仕事をしなければ食べていけない

独り身だから

ちゃんさ、家事とかそういうの得意?」

「・・・言っておきますけど、あなたの嫁には行きませんよ」

「いや、そういうことじゃなくて」

「じゃあ何ですか?嫁の前に同棲でもしろと?」

「じゃなくて」

近藤は苦笑しながら

「もし良かったらうちに来ない?」

言った

 

「・・・・プロポーズですか?コノヤロー」

「・・・そうじゃなくてさ、うち、今女中募集してんの」

「女中・・?」

「真選組って知ってる?」

 

ああ、あの特別警察の

 

「男だらけで色々と大変なんだよ。そろそろ女手が欲しいと思ってたところなんだが」

「・・・給料はいい?」

「んーまぁ」

「食は保障されてます?」

「それは勿論だ」

 

・・・・・。

 

がしっ

 

 

「行きます!!!是非行かせてください!!!!!」

近藤の両手を握る

少し照れながら、困ったなぁ〜という顔をする近藤

「ちょっ・・ちゃん、困るなぁ、俺に惚れたら火傷するぜ」

「惚れてねぇよ」

「(口、きっついなぁ・・・)じゃあさ、早速来週くらいから来てくれる?」

「はい。あ、でもその前に」

「ああ、お店ね。やめるって言わないとな」

「じゃなくて」

にっこりとこれ以上ないほどの笑みを浮かべる

それにつられ笑顔になる近藤

 

「ここまで来たら・・ねぇ?」

「え?」

「やっぱり客をのしてやめさせられるってパターンじゃないと」

「え・・ちょ・・えぇェェェェェェェ!?」

 

 

 

どこぉ

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってことでたった1日でしたけどお世話になりました」

ママにそう言ってにっこりしながら店を出た

 

さぁ、

来週から女中としての仕事が待ってる

あ、その前にマダオに報告しなきゃ

 

そう思いながら嬉々と家路に着くだった

 

 

 

 

 

 

言い訳
無茶苦茶だよ、このヒロイン。
局長殴っちゃうなんて・・・もう笑うしかねーですね。

本当は万事屋に行かせようとしたんですよ。
でもやっぱり総梧とかマヨラーとか出したいし。
近藤さんも実は大好きだし、実を言うと一番好きなのはミントンだったりするので
真選組に入ってもらうことにしました。
万事屋に行かせる場合は、スナックは勿論お登瀬さんのお店の設定でした。
ちなみに私の友達のママがスナックやってるんですけど、実際とても楽しいらしいですよ、スナック。
色々と参考にさせていただきました。
・・・1回スナックで働いてみたいなぁ・・・。
ってゆうかオカマバーに行ってみたい。・・何ぶっちゃけてるんでしょうね、私。

 

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