幼馴染の彼は剣道部の主将です

とても強いです

でもとても優しいです

女の子に人気です

後輩からも同学年からも好かれています

私もその1人です

 

 

 

 

 

 

時効

 

 

 

 

 

 

、ここにいたんですか」

ニコニコ笑いながらやってくるのは幼馴染、沖田総司

「総司、部活?」

「ええ」

彼は防具を着ていた

その手には竹刀

「でももう終わりましたよ。あと着替えるだけです。は?」

「今帰るとこ」

「じゃあ一緒に帰りましょう?」

「うん。いいよ」

同じ学年なのに

幼馴染なのになぜかいつだって敬語で

「そこで待っててくださいよ〜!絶対待っててくださいよ〜!!」

叫びながら急いで部室に駆け込む総司

彼が愛しくて仕方ない

 

昔はよく遊んだ

親の急な転勤で小学校低学年で別れるまで

、将来結婚しよう?』

『うん。いいよ』

子供の頃の話だけど、引越しの日、総司は私にプロポーズした

高校生になって、私だけ元の家に戻ってきて

総司は私のこと忘れていると思ったのに、高校で出会ったときに

?』

『総司』

私のことを覚えていてくれてて凄く嬉しかった

頼りなく、女の子みたいだった彼はいつしか大人の男になっていて

勇ましく剣道部の主将をしている

 

!帰りましょう!」

「うん」

優しそうに笑う彼が私は大好きだ

 

歩きだした時

「沖田先輩!さようなら!!」

「え、っと、はい。さよなら」

知らない後輩の女の子達が次々と総司に挨拶をしてはキャーと奇声を上げている

「何で奇声あげるんだろ」

不思議そうな顔でボソっと呟く総司は自分がモテることを知らないのか

「総司、アンタ、モテるねぇ」

揶揄すように言うと総司は苦笑しながら「そんなんじゃない」といった

自覚しようよ、沖田総司

 

総司はいつも私を家まで送ってくれる

他愛もない会話をして

家が近くなるといつも沈黙になる

今日もそうだ

でも私にはどうしても聞いておきたいことがあった

「・・・ねぇ、進路。京都の大学行くってホント?」

言うと総司は苦笑して

「まだ受かってませんけどね」

といった

「総司なら受かるよ、絶対」

「そうだといいんですけどね〜。は?」

「私は地元の大学。もう推薦決まったの」

「そうですか・・・。じゃあまたお別れですね」

言った時、少し胸が痛んだ

「今度は私が離れていくことになるんですね」

「・・うん」

それからずっと沈黙だった

家まで

家の門の前まで

 

「じゃあ、ありがとね」

そう言って中に入ろうとすると

総司に腕を掴まれた

「何?」

振り返った総司の顔はいつもの優しげな顔ではなく真剣なものだった

「あの・・」

口篭る

・・」

顔を下に向けて

上げて

下げて

何度か繰り返した時

小さく呟いた

「昔のこと覚えてますか?」

「昔?」

「子供の頃。が引越す日の時のこと」

「・・・」

プロポーズのことだろうか

「私はに『結婚しよう』って言ったんですけど」

「うん・・覚えてるよ」

「あの約束はもう時効ですか?」

「それは・・」

何が言いたいのか、理解できなかった

頭が回らない

答えに困ってると総司はいつもの笑顔で言った

「私はが好きです。京都へ行っても、いつまでもずっと」

それだけ言うと総司は腕を放して後ろを向いて走り去った

 

「・・・まだ時効は切れてないよ・・・」

 

真っ赤な顔で呟いた一言を明日朝一番に彼に伝えよう

 

いつまでも待ってるから

ここで、総司が私を迎えに来るのを

 

 

 

 

 

 

終われ

 

 

 

 

 

ひぃぃぃっ;
ごめんなさいぃぃぃぃ;
思うがままに書き進めていたらこんなことにっ;
現代でオッキーは難しいことが今わかりました。精進します;

 

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