もしあの時の自分が今の自分を見たら

一体どう思うのだろう

そして何を言うのだろう

 

 

 

 

 

 

 

悲しいほどに美しい白と青

 

 

 

 

 

 

 

「彼女をとびきりの美人に仕立て上げてくれ」

 

店員にそれだけ伝えて店のソファに座る

普段は簡素な服しか着ない

その彼女が一体どう変わるのか

少し楽しみだったりする

元々端正な顔立ちをしているから、コメントに困るようなことはないだろう

そうは思うが

 

 

 

 

「ロイ・・・これ、変じゃない?」

そう言っておずおずと出てきた彼女に目を見張った

「・・・・」

「・・おい、何か言えよコラ」

低い声で目を据わらせ言ったにハッとし、言葉を紡ぐ

「ああ、とても似合うよ」

「ホント?」

「本当だ」

「そ。よかった」

嬉しそうに笑うはとても綺麗だった

と出会ったのは彼女は十代の半ばかそれくらい

それから数年が過ぎた

彼女は立派な女性に成長していた

 

 

 

 

 

 

 

 

気になるのは外野の視線

「ねぇロイ。何か見られてない?」

「ああ、それは私達が最高のカップルだからだよ」

「ほざけ」

笑いながら言う私の胸中はあまり穏やかではない

おそらく、他の視線の先にいるのはだろう

本人は気付いてないらしいが、今のは本当に綺麗だ

黒を基調としたワンピース

長めの髪を上げ、普段はしない化粧をしている彼女は

いつもと雰囲気がまるで違う

(これではいつ変な輩が寄って来るか分からんな・・・)

ヒヤヒヤしながらも歩を進めた

 

 

 

 

 

 

「ここ?」

「ここだ」

「へぇ・・・。可愛い店だな」

「さぁ、中へ入ろう。予約を取ってあるんだ」

意外だ

ロイのことだから高級なホテルのレストランとかそういうのを想像していたのに

連れてこられたのは小さな一戸建ての店

看板に「ミストラル」と書いてあるからフランス料理店だろう

 

「マスタング様、お待ちしておりました」

店に入って目につくのは可愛いアンティーク

「こちらです」

案内されつつ色々な家具を見る

外見は小さめだが中はとてもスッキリしている

・・・この趣味、好きかも・・・

、気に入ったかい?」

「・・・・うん」

「まだ6日とはいえ、急に仕事を始めたんだ。疲れただろう?今日はゆっくり骨を休めるといい」

「うん」

少し会話をしていたら店員さんがワインを持ってきた

、多少呑みすぎてもいいぞ。私が、私がちゃんとベッドで優しく介抱してやるから

「いらん世話っすよ、大佐。ってか何で『私が』を2回言ったんですか」

「・・・さぁ、乾杯しよう」

 

 

私はすっかり忘れていたけど

今日はこの人と出会った日だから

ロイ曰く記念日だから

 

 

「ロイ。ありがと」

「ん?今日はやけに素直だな」

「うん。ロイ、ありがと。ホントに」

 

 

私を拾ってくれて

私を闇から救い上げてくれて

 

 

と出会えた奇跡に」

爽やかな笑顔でグラスを向けるロイ

「何、その『君の瞳に乾杯』くらいさっぶいセリフは」

「セリフなどどうでもいいじゃないか。さ、もグラスを出して」

「ん」

「乾杯」

カチン

 

ワイングラスが軽くぶつかる音が鳴った

 

 

 

 

 

続け

 

 

 

 

 

言い訳は反転で
実に4ヶ月ぶりです;
何かヒロインがよく分からなくな・・・ゲフゲフ

 

 

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