私には日課がある

朝のニュース番組、めざ○しテレビ内の、今日の運勢を必ず見るという日課が

今日の運勢は

最高だった

・・・ハズだ

今日の運勢

盗み聞きするつもりはなかったが

たまたま聞こえてしまった会話

そのお陰で、私は告ってもないのに

失恋した

「ハボックって好きな人いんのか？」

言ったのはブレダ

「ぉあ？・・・まぁいるけど」

ハボックはタバコを咥えたまま答える

「マジか！？誰だよ！！」

そう言ってきたブレダに面倒臭そうにハボックは言った

ただ一言

「ホークアイ中尉」

その一言を聞いて、私はその場から立ち去り

何事もなかったかのように歩いて考えた

ああ、そうか

ハボックは中尉が好きだったのか

うん、そう言われてみれば納得できないこともない

それは日頃からの中尉への接し方とか

そういうので

嗚呼、ということはつまりはあれか

ハボックが好きな私は

即ち

失恋したと

なんて面倒臭い展開になりやがるんだ、チクショーめ

「ホークアイ中尉、俺、中尉が好きです」

おいおいおい・・・待ってくれたまえよ

また盗み聞きしちゃったじゃんよ、おい

しかも一番出くわしたくなかった場面に

どうなってんだ、め○ざましテレビ！！！！

今日の運勢は最高だって言ってたじゃないかよ！！！

とゆうか、今までろくに当たったことなんてないじゃんかよ！！！！

そんなに視聴者騙して楽しいか！！

まさかあれか

それは数字を取るための計略か・・！？

そう心の中でめざま○テレビのどうでもいい愚痴を散々零しながら私は告白現場に耳を傾ける

「あら・・・そう」

あなたらしい返答です、中尉

しかし

あら、そう

って

あっさりすぎではなかろうか・・・？

「あの・・もうちょっと反応して欲しいんですけど・・」

ハボックが苦笑しながら言う

まぁ、そりゃ誰だってそうだ

決心して告ったのに

軽く受け流されるようなこと言われたら

苦笑せざるを得ない

「中尉、俺・・」

「ごめんなさい」

そう静かに中尉は言った

「いいっスよ。玉砕覚悟だったんで。んじゃ失礼します」

ハボックの声が

少し震えているように聞こえた

そういえばハボックの星座は私と一緒だったな

「ん？？」

出てきたハボックが私を見る

「悪い。今の会話聞いちゃったんだけど。」

そう言うとハボックは罰が悪そうに笑った

「そっか」

ハボックは下を向いて黙した

「・・・ハボック。今日のあんたの運勢は最高のはずなんだ」

「は・・・？」

突然そんなことを言うもんだからかハボックの目が点になった、一瞬だけども

「めざ○しテレビ内の今日の運勢の話」

「あ、ああ・・うん・・で？」

「アイツ、嘘ばっかりなんだ」

「はぁ？」

「私、星座があんたと一緒なんだ。つまり私の今日の運勢は最高」

「はぁ・・」

「なのに良いことがない。寧ろ最悪だ」

「ふ〜ん・・・何があったんだ？」

「まず。告ってもないのに失恋した」

「・・・それは最悪だな」

「だろ？で、その人が違う女に告るシーンを見た」

見た、というより聞いた、だけど

「・・・・おま」

「ハボック。心して聞け」

私は仁王立ちでハボックを見上げる

「ホークアイ中尉は聡明で美しい女性だ。

それに比べお前は世間一般で言うへたれの部類に入る。

しかし！私に言わせればお前はどちらかというとかっこいい部類に入ると思っている。

金髪、碧眼、長身、優男

なのに女運がない！！！」

そう言いきるとハボックは少し呆れた顔で言った

「お前さ、結局何が言いたいわけ？」

「たわけ者！！まだわからないのか！！！」

「たわけ者って・・・」

「いいか、よく覚えておけ」

息吸って

吐いて

また吸って

「私はお前が好きだ」

言った時のハボックの驚いた顔、

そしてそのあとに照れたように笑った顔で小さく言った

「アリガト」

の一言

どうやらめざ○しテレビの運勢はまんざらではなさそうだ

変換機使ってないのでもしかしたら
デフォルトのまんまかも(確認しろよ)
ってことで何かおかしなことがあったら一報くだされば。
え〜。すみません(え)
めざ○しテレビ、毎朝見てます！

それにしても。
私は多分、"ハボック"がファーストネームだと勘違いしてると思ふ(ヲイ)
だってジャンっていうよりなんか親しみ持てるし(え)

ブラウザバック