何でこんな日に仕事なんだよ、クソ

 

 

 

 

 

 

 

 

無性に

 

 

 

 

 

 

 

「ハボック。残業か?」

そう言ったブレダの顔には少し笑みが含まれていた

「・・・うるせーよ」

「あーあ。こりゃ、今日中に終わらないなぁー」

書類の束を見てブレダが嬉しそうに言う

「・・・うるせー」

が可哀想だなー。せっかく今日休みなのによー」

「・・・うるせーって」

「ま、どうでもいいや。じゃ、俺先帰るわ」

 

 

 

そんな会話をしたのは

今から2時間前の話だ

 

 

「はー・・・ー・・・」

仕事が終わらない

片付けても全然減らないように思える

 

静まり返った司令部

今日はクリスマスだ

家族と過ごす者、恋人と過ごす者、友達と過ごす者、寂しく1人で過ごす者、

俺みたいに仕事でクリスマスを過ごす者

さて、どれが一番虚しいだろうか

 

そんなどうでもいいことを考えると溜息が出てくる

せっかくのクリスマスなのに、何で俺だけ

 

余計に虚しくなって

余計に恋人に逢いたくなる

 

・・・」

 

「何よ」

 

返ってきた返事に俺は驚き声のしたほうを振り向く

すると

そこには白いコートに身を包んだ愛しい彼女が

鼻を赤くさせて立っていた

 

?」

「だから何」

「何でこんなとこにいんだよ」

逢えた喜びより驚きの方が大きくてついそんなことを言った

すると

「アンタが仕事早く終わらせないせいで私は1人寂しくクリスマスを過ごすことになったのよ!?」

とまるで返答になっていない言葉が返ってきた

「だって・・」

「だってもクソもあるか!!仕方ないから逢いに来てあげたのに何その反応!?もっと喜んだらどうよ!」

「や、イキナリだったし・・」

「はぁーあ!全く、寂しがってるだろうからってせーっかくケーキ買って来たのに」

 

どん

とケーキが入っているであろう小さな箱を机に置いて

来ていたコートを脱ぐ

 

「そっか。逢いに来てくれたのか、わざわざ」

「何スか?その反応。ジャンらしくもない・・・」

「・・・何かさー」

 

何か

無性に

 

「すっげぇ嬉しー」

 

よくわかんねぇけど嬉しくなって

思わずを抱きしめる

 

「何なんですか、あなた」

「逢えたこともそうだけど、虚しくて仕方なかったからよ、余計に嬉しさ倍増」

 

ぎゅーっと力を入れてその体温を確める

 

「逢えて嬉しいわ、何かホント」

「ジャン、今日は素直だね」

「あ?俺はいつも素直だろ」

「今日は何か違う」

「クリスマスだからな」

「クリスマス関係ないでしょ」

苦笑しながら

は俺の腰に腕を巻きつける

 

「やっぱり来て良かった。どうしようかって思ったんだけど、やっぱり逢いたかったし」

「俺も。逢いたかった」

 

なんだろう

すげぇ変な感じ

 

何か

自分の気持ちを言葉にして伝えたくなる

無性に

 

、すっげぇ好き」

「だから何。あんたさっきから」

「すっげぇ好き。大好き。愛してる」

「はぁ?もしかして酔ってる?」

意味が分からないといった風には首を傾げる

無理もないけど

俺もなんでこんなこと言いたくなったのかわかんねぇし

 

「あ、ちなみにこれ、今の言葉、俺からのクリスマスプレゼントな」

そう言って顔を覗きこむと

思いっきり不機嫌な顔で

「・・・ふざけんな」

めちゃくちゃ低い声で言った

「ウソだって」

でも

「でもホント、何かすっげぇ好き」

言って

キスすると

小さく笑いながら

「私も」

といった

 

 

 

 

 

 

アトガキ
何か、こういうことってありません?
イキナリ思いを伝えたくなる時。
私はしょっちゅうなんですけどね(笑)

クリスマスも近いということで書いてみましたが
何か短いし、まとまってないし、色々とすみません;

 

ブラウザバックプリーズ

 

 

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