早く

早く

 

愛しい彼女が待っている

 

 

 

 

 

 

 

 

ホワイトクリスマス

 

 

 

 

 

 

 

雪が降りそうなほど寒い日

今日はクリスマスイブ

 

!」

呼ぶと振り返る彼女

「退」

 

白い息を吐きながらにっこりと・・

 

「ごめん。待った?」

「うん。すっごく」

 

黒い笑みで微笑む

あー・・なんか、オーラが恐いんですけど・・・

「退、今何時だと思ってる?」

ニコニコしながら言う

でも目が笑ってないよ!?

「・・・に、2時半です・・・」

「待ち合わせって何時だったかしら、山崎さん?」

「・・・2時・・・だっけ?」

「違ぇ!!!1時半だろうがァァァァ!!!!」

 

ドコォ

 

「ぐはっ」

「全く!このクソ寒い中待たせるなんてどういう了見だ、コルァ!?」

「だって!出かけ際に沖田隊長が」

「アァ!?」

「すみません」

ギロリと睨む

まぁ、怒るのも無理はない

今日は寒い

この寒い中で1時間も待たせていたんだ

 

、鼻赤い・・・」

「誰のせいだと思ってんの!!」

「ごめん」

 

少し青白くなった頬に手を当てると

びっくりするほど冷たかった

 

「ごめん、ホントに」

「許さん」

「うん、でもゴメンね」

 

お互い、仕事が忙しくて普段中々逢うことは出来ない

 

今日という日に

こうして逢えるということは正直奇跡に近い

なのにこの寒空の下、

1時間も待たせていたんだ

 

「ゴメン。急いで終わらせてきたんだけど・・」

結局間に合わなくて

「ホントごめん」

何度も謝るとは白い溜息を吐いて

俺の手に、冷えた手を重ねた

「あのさ、せっかく逢えたのにそんなに謝らないでよ」

、手、冷たいね」

「そりゃあね」

「ゴメン」

「またそうやって謝る!!」

「うん、ゴメン」

「もう!退!!」

頬をぷくっと膨らませて怒る彼女

 

「もういいからさ、行こうよ、退」

「うん」

そう言って手を繋いで歩き出した時

 

「「あ」」

二人の声が重なった

 

「雪・・・」

上を見上げると白い雪がハラハラと降ってきた

どーりで寒いはずだわ

「綺麗だね」

「うん」

立ち止って上を見上げる

 

灰色の雲の中から白い雪が落ちてくる

隣りを見るとも上を見上げていた

寒さで少し青白くなった顔

 

なんだか・・・

 

 

 

 

ちゅ

 

 

 

「!?!?!?」

 

 

頬に一瞬だけどキスをするとは顔を瞬時に赤くさせてズザザザザと俺から立ち退いた

「なななな何すんの!!イキナリ!!!」

「いや、何かしたくなったからさー」

「したくなったからってこんなとこでイキナリしないでよ!!」

「何でだよ?」

「人が見てる!!」

「見てない見てない。だからもう1回していい?」

「ダメ!!!」

「何でー?」

「ダメなもんはダメ!!」

そう言っては逃げるようにして走り出した

「あ!!!待てってば!!」

 

俺は

 

この後、彼女を捕まえて

それから腕を組んで

普通の、どこにでもいるカップルのようにクリスマスを過ごす

 

そんなことを想像しながら彼女を追いかけた

 

「退ー!!!早くー!!」

「うん、とゆうかちょっと待ってよ!!!!」

 

 

さて今日はこれからどこへ行こうか

 

 

 

 

アトガキ
さて、どうしてくれようこの不完全燃焼夢。
退でギャグなんて私の文才では到底無理ってことが発覚しました。
絶対無理。何がなんでも無理。
だって退のキャラがイマイチ掴みきれてないんですもの、ぶっちゃけ。

本当はクリスマス、雪が降る中でミントンデートをさせようと思ってました(ミントンデートってなんだよ;)

 

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